琉球大学、学生サービス向上や教職員の業務効率化に向け「Knowledge Portal スマホ学生証」を導入

Siba Serviceは、同社が提供する大学向け統合ポータルサービス「Knowledge Portal」の機能のひとつである「スマホ学生証」が、4月24日に琉球大学に導入されたことを、6月25日に発表した。

琉球大学ではDX(デジタル・トランスフォーメーション)を通じて教育と学生支援・研究・医療・運営、そして働き方を大きく変革することを目指すと宣言し、2022年9月に琉球大学版DXの推進に向けて「琉球大学RX推進基本方針」が策定されている。その基本方針において、教育・学生支援面では「学修者本位の教育の促進と学びの質の向上を図るためにICTツールを適切に活用」することが掲げられている。

琉球大学では従来のカード型の学生証をまとめて短期間で発行していたため、カードの発行・再発行や回収などの対応が教職員への業務負担となっていた。教育・学生支援の取り組みとして、磁気カードで発行している学生証を同社のスマートフォンアプリによってデジタル化することにより、学生の利便性の向上および教職員の業務効率化を実現する。

「スマホ学生証」は、琉球大学が提供するアプリケーション「琉球大学スマホ学生証アプリ(RYUDAI Portal)」を学生自身が所有するスマートフォン(iOSまたはAndroid)にインストールすることで利用できる。アプリは入学後アカウントが発行された時点からすぐに利用でき、その後の卒業・退学・所属変更などの情報変更が発生した際にも即時反映されるため、再発行は不要。

「スマホ学生証」の導入によって、学生サービスの向上、学内業務の効率化や負荷の改善が期待されている。本年度はカード型と併用した運用を行い、将来的には「スマホ学生証」ヘの一本化が計画されている。

また、7月以降は「Knowledge Portal」に休講情報などを配信する「お知らせ機能」や、災害時に対象者の安否を集計する「安否確認機能」など、新たな機能を追加することが検討されている。

「スマホ学生証」は、学生が所有するスマートフォンに同社が提供するポータルアプリ「Knowledge Portal」をインストールすることで使用できる。カード型学生証で必要となるカードの発行回収や再発行業務は不要なため、業務負担の軽減やコスト削減にもつながる。また「スマホ学生証」の券面は、スクリーンショットの取得防止機能やQRコードの暗号化など不正防止策やセキュリティ対策も講じている。

「Knowledge Portal」は、学生視点で開発されたポータルサービス。大学の特色に合わせてデザインされたUIを中心に、学生や教職員が必要とする機能がまとめられており、アプリひとつでキャンパスライフに必要な情報を簡単に確認できる。

© 株式会社翔泳社