「日本が羨ましい気持ちになった」 バレー韓国代表OGから母国に警鐘「何も変わることがありません」

女子バレーボール日本代表【写真:VNL提供】

バレーボール・ネーションズリーグで日韓明暗

23日までタイ・バンコクで行われたバレーボールのネーションズリーグ(VNL)女子で、日本は同大会では初の準優勝を果たした。成長を続ける日本代表の快挙に、韓国代表のOGからは羨望の眼差しが向けられている。

元韓国代表のアウトサイドヒッターでロンドン五輪の4強入りに貢献したハン・ユミは、インスタグラムで「VNLで初めてメダルを獲得した日本チームを見ながら、同時に羨ましいという気持ちになりました」と投稿。韓国代表は2勝10敗で出場16か国中15位に終わっただけに、複雑な胸中を語っている。

続けて「現在、日本のバレーボールは男女ともにオリンピック出場資格を取得し、VNLで良い成績を収めています。反面、韓国代表は国際大会で頭角を現すのが難しくなっています」と躍進を続ける日本とパリ五輪出場権を逃した母国を対比。東京五輪で4強入りした韓国代表だが、主力選手の引退後は世代交代が進まずに強化が遅れている現状を嘆いた。

ハンは「皆が危機だと心配しており、深刻さをわかっているのに、何も変わることがありません。急がなければならないこと、大切なこと、どちらが優先なのか言うことはできませんが、今の我々は個人の、球団の勝手な思いより、バレーボール全体の発展を考えて、共存共栄の方向へ進まなければならないと思います。みんなが努力すれば、当たり前になると思います」と、韓国バレー界に警鐘を鳴らした。

「VNLの間、放送を見て応援してくださったファンの皆様に感謝申し上げ、我々の選手、コーチングスタッフの皆さんは本当にお疲れさまでした」と投稿を締めくくったハン。かつてのライバルに大きく差をつけられている現状に、OGとして歯がゆい思いがあったようだ。

THE ANSWER編集部

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