風力発電に反対 地元住民が会津若松市に署名提出(福島)

会津若松市の背あぶり山に計画されている風力発電事業を巡り、反対する地元住民が市に署名を提出し、市としても計画に反対する意見を述べるよう求めました。

会津若松市の室井市長に申し入れをしたのは、市内の湊町の区長らです。

湊町の背あぶり山では、4年前から風力発電事業の計画が進められていますが、区長を始め地元住民は、白紙撤回を求めています。

湊区長会の佐藤喜美会長は「背あぶり山山系は、湊地区の簡易水道の水源になっており、地下水の影響が非常に懸念される。」と述べました。

住民たちは、予定地にはクマタカやイヌワシなどの希少な野生動物も生息しているとして、その保護も訴えていて、3回目の申し入れとなる今回は、建設予定地がある地区の住民のうち、9割の反対署名を提出。

今回の計画について、市に許認可の権限はありませんが、区長らは市が意見を述べる場で反対を表明するよう求めました。

室井市長は申し入れを受け、「重く受け止め、要望書などをしっかり精査した上で、市としても事業者に対して厳しい対応をしていきたい。」としています。

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