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玉野市築港の日之出公園でリュウゼツラン(竜舌蘭)が花を付け、住民らの目を楽しませている。植栽から55年かけての開花。高く伸びた花茎の先で、天を仰ぐように鮮やかな黄花を広げている。
メキシコ原産の常緑多年草で、花が咲くまで長い年月がかかることから「センチュリー・プラント」とも呼ばれる。春先に竜の舌のような葉の中から花茎が伸び始め、高さ5メートル近くに達した今月中旬に開花した。市公園緑化協会によると、1969年に公園が完成した際に11株を植え、開花は5株目で十数年ぶり。
花は7月下旬ごろまで楽しめるという。同協会の浅沼愛香技術員は「数十年に1度しか見られない貴重な花で、辰(たつ)年に咲いたのも不思議な縁を感じる。見に来た人が幸せな気持ちになるのでは」と話している。