8月から電気・ガスの補助金復活でいくら減額?ふるさと納税返礼品に「電気代」も【ひるおび】

8月から補助金再開

6月21日、岸田総理は
「酷暑乗り切り緊急支援として、3か月について電気ガス料金の補助を行います」
と述べ、電気・ガス代補助の再開を表明しました。

そもそもこの電気代の補助はウクライナ情勢や円安に伴う物価高への対策として2023年の1月使用分から始まりました。
2024年5月で打ち切られていましたが、今回は酷暑などもあり、8月~10月まで1kWhあたり3.5円補助されるということです。
負担軽減額としては、標準家庭の場合でひと月あたり約1400円減となります。(400kWh使用の場合)

同様に都市ガスについても8月から3か月間、家庭などを対象に1㎥あたり15円を補助する方針ということで、ひと月あたり約450円程度負担の軽減になるとみられています。(標準家庭で30㎥使用の場合)

これについて生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は、
「電気代は夏より冬の方が高い。円安で秋以降に値上げラッシュも予想される。3か月限定では物足りないのではないか」と話します。

生活経済ジャーナリスト 柏木理佳氏:
7月からもう暑いですよね。でも実際8月9月で、10月はそこまでないとなると7月分は節約をしないといけない。
また、4人家族ですと電気代は月1万1000円か2000円しますので、1400円というのは大体1割なんですよね。
でもここ数年で2、3割上がってきているのと、猛暑でこの夏自体の使用量がすごく上がる。
選挙対策なのかもしれないですけど、もうちょっと今の時期から延長していただいてもよかったかなと思います。

恵俊彰:
9月30日までが総裁任期ということですから、思いっきり政局がらみな感じが…

弁護士 八代英樹:
おかしな割り方ですよね、8月から10月ってね。せめて3月までぐらいにしてほしいですよね。

ふるさと納税で「電気の返礼品」が人気

そんな電気代の節約方法として注目されているのが「ふるさと納税」。
返礼品として「電気代」があります。

自治体に寄附(ふるさと納税)をすることで、その自治体で発電した再生可能エネルギーの電気が返礼品として返ってくるというシステムです。
結果として、月々の電気代を一部ふるさと納税で賄うことができます。

例えば岡山県の西粟倉村のふるさと納税では、
3万円を寄付すると、返礼品として電気代3000円×3か月分が割引になります。(※一部地域を除く全国で利用可能)

≪注意点≫
◆配給エリアを事前に確認する
◆電力会社の切り替えが必要な場合もある(指定の電力会社と契約)
◆再生可能エネルギーなので、料金プランによっては割引を含めても安くならないこともある

コメンテーター 杉浦太陽:
各部屋で子どもたちが(エアコンを)つけるから、電気代も・・・
でも「消せ」とも言えないじゃないですか。
ふるさと納税で電気代をやれば、うちソーラーパネルもあるんで売電しながらふるさと納税で補助をもらって、結構な補助になるかなと思います。

生活経済ジャーナリスト 柏木理佳氏:
(返礼品としてもらえるのは)再生可能エネルギーなので、若干高めではあります。
そして電力会社というのは地域が出している電力会社なので、そことの契約をするということになります。地域によっては使えないところがあったり、料金プランによっては安くならないところも出るんですけども、再生可能エネルギーの意識が高い方などはいいかと思います。

恵俊彰:
自分の条件に合うんだったら、選択肢の一つになるかもしれません。

(ひるおび 2024年6月26日放送より)

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