「おじちゃん、損してるよ!」混雑した電車内で【立ったまま新聞を大きく広げて読む男性】に、少年が?

公共交通機関で迷惑行為をする人がいても、真っ向から注意をするのはなかなか難しいですよね。でも、中にはユニークな方法で解決してしまう人もいるようです。今回は友人が電車の中で見かけたエピソードを聞かせてくれました。

電車内での迷惑行為

私は毎日電車で通勤しています。先日、いつもより早く仕事が終わって夕方の電車に乗っていた時のことです。
車内は混み合っていて、座席もすべて埋まっている状態でした。そんな中、立ったまま新聞を大きく広げて読む中年男性が。
しかも、それだけでも周囲の人の邪魔になっているのに、少しでも誰かが新聞に触れてしまったりすると大きく舌打ちをしています。

私は内心「うわ、嫌な感じだなぁ……」と思いつつ、何も言えずにいました。

小学生の登場でハラハラ

そこへ学校帰りの小学生の男の子3人が乗車してきました。
そして、そのうちの1人が新聞を読む中年男性の姿をじーっと見て、おもむろに「おじちゃん、タブレットで新聞読めるんだよ」と声を掛けたのです。

男性は声を掛けられて少しびっくりした様子でしたが、「そんな小さい画面で読めるか。紙で読みたいんだよ」と反論。
やりとりを見守りながら、私はハラハラしていました。

予想外の展開に

しかし小学生は無愛想な男性の返答にもめげずに、こう言いました。

「でもおじちゃん、さっきから目を細めて見づらそうにしてるよね? タブレットなら文字を大きくしたりできるんだよ。知らないと損だよ。ほら見て!」

そして、自分のランドセルからわざわざタブレットを取り出し、アプリで新聞を開いて拡大して見せてくれました。
学校から支給されているタブレットなのでしょうか。ほかの2人の男の子もそれぞれ自分のタブレットを取り出し、「ここのボタン押すんだよ!」と熱心に男性に教え始めます。

見事な解決にほっこり

最初は鬱陶しそうにしていた男性でしたが、タブレットの鮮明な画像に感心したのか、相手が小学生というのもあったのか、最終的には「ほんとだなぁ! こんなに大きくできるんか。おじちゃんも買ってみようかな」と笑顔に。

もし小学生たちに少しでも危害が及びそうなら間に入ろうと思っていましたが、予想外にスムーズに解決し、胸を撫で下ろしたのでした。

まとめ

偏見を持たず、100%善意で相手に向き合った小学生たちの純粋さにほっこりしますよね。
もちろん今回のようなケースばかりではなく危険なこともあるので十分注意が必要ですが、いつでも広い視野と優しさを忘れないようにしたいものです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

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