山開き前の富士山で4人死亡 プロクライマー8合目で意識失う 山頂には3人の遺体 山梨県

26日午前、富士山8合目でプロクライマーの男性が登山中に意識を失い病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。

また、静岡県側の山頂の火口では、3人の遺体が見つかりました。

富士山8合目で意識を失い亡くなったのは群馬県前橋市のプロクライマー、倉上慶大さん(38)です。

富士吉田警察署によりますと、倉上さんは26日午前6時ごろ、友人と2人で富士山の山梨側の登山道「吉田ルート」をふもとの「馬返し」から登り始め、山頂に向かっていましたが午前11時ごろ、8合目の登山道で意識を失いました。

同行していた友人が110番通報して救助を要請。

現場に向かった警察と消防が午前11時25分ごろ、倉上さんを見つけ救助し富士河口湖町内の病院へ搬送しましたが、その後、死亡が確認されました。

倉上さんは心臓に持病があったということです。

一方、静岡県側の火口内では成人の登山者とみられる3人の遺体が相次いで発見されました。

静岡県警によりますと、3人はそれぞれ、離れた場所で倒れていたということで、身元や死因の確認を進めています。

© 株式会社山梨放送