家族5人殺傷、無期確定へ 最高裁、被告の上告棄却

最高裁判所

 最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は、仙台市で2019年、自宅に放火し同居する家族2人を殺害、3人にやけどを負わせたとして、殺人や殺人未遂、現住建造物等放火の罪に問われた佐々木伸被告(27)の上告を棄却する決定をした。24日付。無期懲役とした一、二審判決が確定する。

 判決によると、19年12月25日、自宅に放火して木造2階建てを全焼。父=当時(76)=と兄=同(29)=を焼死させて殺害し、兄の妻とその娘2人にやけどを負わせた。

 公判で弁護側は「第三者による犯行も否定できない」と無罪を主張したが、23年3月の一審仙台地裁判決は、火災発生時に被告が火元の和室にいたと認定した。

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