花*花 初のカバーアルバム 制作裏側を語る 「リスペクトを持ちつつも自分たちの味つけに」

花*花のおのまきこ(左)、こじまいづみ(右)

ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとインスタグラマーのウラリエが、金曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-金午後1時~)。花*花のおのまきこ、こじまいづみがゲストに登場し、デビュー24周年にして初となるカバーアルバムの制作裏側を語った。

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サマンサとおのは、共通の知り合いを介して以前から親交があったという。さらに、サマンサが出演した、今年4月開催のイベント「スーパー4KマジックSHOW Mr.マリック超魔術団2024」の千秋楽では、おのに連れられて観覧したこじまとも初対面を果たしていた。

「お2人ともわざわざチケットを買って見に来てくれた! これはずっと語り継がれる」と振り返ったサマンサの言葉に、花*花の2人は思わず笑みをこぼしていた。

この日は、神戸市にあるスタジオでの生放送。「神戸に来られることはありますか?」というウラリエからの質問に、兵庫県出身である花*花の2人は「大好きです」と即答。

こじまが「学生時代には、学校をサボってこのへんをウロウロしてました」と明かすと、おのはすかさず「サボったとか言わんでいいよ」とツッコんだ。

8月に、初のカバーアルバム『Good Song Laboratory』を発売予定の花*花。レコーディングの裏側について尋ねられると、こじまはこのように振り返った。

「今回は、ゲストを入れずに2人だけでずっとレコーディングしていたんですよ。カバー曲なので、どれもいい曲だとわかっているという責任があるじゃないですか。リスペクトを持ちつつも、花*花の色の味つけにしないといけないので、オリジナルのときとはまたちょっと違う大変さがあった」(こじま)

続けて、「今回(のレコーディング)はゲストがいないから、2人のどちらかが動かないと進まない。珍しくテキパキと動いた」と話したこじま。「どちらがより“チャキチャキ”と動くんですか?」というサマンサの質問に、こじまが「どっちもダラダラしている」と答えるとスタジオは笑いで包まれた。

「最近はアプリ制作みたいな音楽が多い」と切り出したサマンサ。そのうえで、「音質や調整する部分で最近の技術を使うのはいいけど、花*花さんは楽譜に起こして音楽を作るところが好き。花*花の魅力は、テクニックやテクノロジーだけでできていないの」と熱く語った。

「実際、ライブ中に停電したことがあったんです。それでも、ピアノと生の歌があれば通用するような、そんなミュージシャンになりたいなと思っています」というこじまの言葉に、おのも「頑張ります!」と深くうなずいた。

(取材・文=バンク北川 / 放送作家)

※ラジオ関西『Clip金曜日』2024年6月21日放送回より

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