今田美桜×河合優実×原菜乃華は朝ドラ最強三姉妹に? 2025年の『あんぱん』が待ち遠しい

主人公の今田美桜、相手役の北村匠海に続き、2025年度前期連続テレビ小説『あんぱん』の新たな出演者が発表された。今回明らかにされたのは朝田家の人々と、「朝田石材店」の若き石工役。中でも気になるのが、のぶ(今田美桜)のすぐ下の妹・蘭子役の河合優実と、二番目の妹・メイコ役の原菜乃華の存在だ。

河合といえば1月期のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)で昭和の不良少女・純子を演じ、あまりのハマり具合が大きな話題となった。聖子ちゃんカットにスケバン風のセーラー服、真っ赤な口紅をキュートに着こなし、純子というキャラクターをしっかり体現できるのは河合だからこそ。これをきっかけにお茶の間での知名度を上げ大ブレイクとなった。

だが河合の演技の力はこれまでも高く評価されており、折り紙つき。2019年のデビュー後、2021年から2022年にかけては『サマーフィルムにのって』(2021年)、『由宇子の天秤』(2021年)、『ちょっと思い出しただけ』(2022年)、『ある男』(2022年)など多数の映画で引っ張りだこに。河合はデビューから約3年で第35回高崎映画祭の最優秀新人俳優賞、第95回キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞、第64回ブルーリボン賞 新人賞など数多の新人賞を獲得する実力の持ち主なのだ。『あんぱん』では、真面目で器用なしっかり者の次女として、他人の考えを察し的確な行動をとれるようなキャラクターを演じるそう。河合のどっしりと構えた芝居でどう蘭子を作り上げていくのかが楽しみだ。

そして三女役の原菜乃華は、くりっと印象的な瞳が今田と似ていることからも姉妹役に合点がいく。原の名前を聞いて思い出すのは、やはり新海誠監督の『すずめの戸締まり』(2022年)で声優初挑戦にして主人公の岩戸鈴芽役に抜擢されたときのこと。原は、これをきっかけに注目を集めスターダムに駆け上がっていく。映画『ミステリと言う勿れ』(2023年)への出演で第47回日本アカデミー賞新人賞を受賞、『こむぎの満腹記』(テレビ東京系)ではドラマ初主演を飾り、NHK大河ドラマ『どうする家康』の千姫役での熱演も記憶に新しい。朝ドラへは今回が初出演だが、原なら「やってくれる」という安心感がある。なにしろ天真爛漫だというメイコのキャラクターは原のイメージにぴったりだ。

他にも『あんぱん』では、三姉妹の母・羽多子役を江口のりこ、父・結太郎役を加瀬亮、祖父・釜次役を吉田鋼太郎、祖母・くら役を浅田美代子が演じる。「朝田石材店」の若き石工・原豪役には細田佳央太が起用され、豪華すぎるキャストが作品を彩ることに。そこに行動力に溢れ勝気な長女、ひときわ冷静でしっかり者の次女、おっとりとして愛嬌たっぷりの三女が揃ったときに、どんな楽しい絡みが見られるだろうか。芝居もビジュアルも最強の三姉妹が朝の時間をひときわ明るくしてくれるだろう。

(文=Nana Numoto)

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