KSP-POS マーケットトレンドレポート「『生○○』スイーツ」

*POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。

「生○○」スイーツ

「生○○」と付くスイーツを最近よく目にする。定番の生チョコ、生キャラメルだけでなく、コンビニでも見かける事が多いクリームたっぷりの生どら焼き。2022年3月中目黒にオープンした「I’m donut?」が火付け役となり一大トレンドになった生ドーナッツは、現在も専門店が増えており、ブームが続いている様子。今回は「生○○」スイーツの売上推移を食品SMの市場POSデータから見ていきたい。

「生○○」スイーツは直近12か月連続で前年の売上金額を上回っている。アイテム数も増えているが、それ以上に売上金額の増加が大きい。

▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年6月~2024年5月)

サブカテゴリー別に分解すると、生八つ橋、生ロール以外は直近12か月合計での金額前年比はプラスとなっており、「生○○」スイーツ全体で好調な事がうかがえる。生チョコが最も構成が大きく、生ドーナッツ、生どら焼きと続いている。前年比が最も高いのは生大福で、2024年以降だと2月と3月に大きく前年比が伸長している。

▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年6月~2024年5月)

生ドーナツ

生ドーナツはアイテム数の増加が顕著。店頭取扱アイテム数も2023年1月以降大幅に増加。2022年までは1店あたり平均1アイテム未満だあったが2023年以降は1アイテム以上を維持しており、直近2024年5月は過去2年間で最高の2.5アイテムの店頭取扱アイテム数となった。専門店のイメージが強いが、流通商品から様々なアイテムが出現しており、2024年以降もヤマザキ製パンやフジパン、日糧製パン等様々なメーカーから新商品が発売されている。

▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年6月~2024年5月)

生大福

生大福は2024年以降、アイテム数が10を超え、店頭取扱アイテム数は2024年2月が1.6個と最も高い値であった。この時発売されたのが、2024年2月13日にKSP-POSに出現したロッテの生雪見だいふく。この商品の影響で生大福は2024年2月3月の金額前年比が大きく伸長した。

▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年6月~2024年5月)

生チョコパイ

ロッテのロングセラー商品のチョコパイは、チルドデザートになって話題となった。最初にKSP-POSに出現したのは2021年10月31日。当初は関東甲信越エリア限定での発売であったが、その後チョコパイ発売40周年の2023年にリニューアルされ全国発売された(出現日2023年9月1日)。このリニューアル&全国発売のタイミングで大きく売上が伸長。限定味も定期的に発売し、直近では新商品のWベリーのショートケーキが発売開始されている。

▲KSP-POS 食品SM(全国、2023年6月~2024年5月)

*「生○○」スイーツとは、KSP標準分類小分類菓子、細分類デザート類以下で商品名称に「生」「半熟」を含む商品。(ただし「生姜」「生まれ」「生活」など関連しないワードの商品は対象外)

*KSP-POSの平均価格、金額は全て税抜です。

<調査概要>

POSデータ:KSP-POS 月次データ
期間:月次2023年6月~2024年5月
地域/店舗数:全国 食品スーパー916店舗

参考
ヤマザキ製パンホームページ https://www.yamazakipan.co.jp/
フジパングループ本社ホームページ http://www.nichiryo-pan.co.jp/
日糧製パンホームページ http://www.nichiryo-pan.co.jp/
ロッテホームページ https://www.lotte.co.jp/

*KSP-POSは全国約1050店舗の食品スーパーから収集した販売情報データベースです。

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