来年の秋放送予定の朝ドラで注目! 小泉八雲夫妻への現代版おもてなし料理の試食会 「八雲も生きてたら感動して食べたんじゃないかな」 島根県松江市

ドラマの制作が発表され注目が集まっている小泉八雲とセツ夫妻。6月26日に島根県松江市のホテルで、小泉夫妻にちなんだメニューの試食会が行われました。

国産牛のステーキに、うなぎのけんちん焼き、そして牛乳をつかった豆腐。料理に使われているのは全て小泉八雲の好物ばかりです。26日に松江市のサンラポーむらくもで行われた試食会には、小泉八雲のひ孫、小泉凡さんなど約50人が出席しました。料理のテーマは小泉八雲夫妻への現代版おもてなし料理です。

サンラポーむらくも 幸野光宏 料理長

「当時ある材料で和食っぽくありながら、小泉八雲先生も食べられるように工夫して作っております。例えばうなぎのけんちん焼きですと、一般的にタケノコとか和の食材が入るんですけど、今回じゃがいもを入れておりまして、大変食べやすくなっていると思います」

ラフカディオ・ハーンのちの小泉八雲は、英語教師として1890年に松江中学校に赴任。妻の小泉セツから聞いた日本の民話をまとめた「怪談」を出版するなど、広く日本の文化を世界に広めました。

日本文化への造詣が深かった小泉八雲。しかし、和食に対してはー。

小泉八雲のひ孫 小泉凡さん

「和食で八雲が食べられたのって、うなぎくらいなんですよ。あんまり好んで和食を食べなかったんですけど、たぶんね、八雲も生きてたら感動して食べたんじゃないかなって思うんですけど、見て!本当に好物しか入ってないんで」

今回作られたお吸い物には、八雲が毎朝食べていた目玉焼きや食パンが入っていて、和食が苦手な八雲のために洋食のテイストがちりばめられています。このほか、メニューには島根県内で採れた野菜や高校生が作ったステーキソースなど、島根の食材がふんだんに使われています。

料理を試食した人

「なんか招待してもらって一緒にお食事とらせてもらってるような、そういうゆったりとした楽しい気持ちでいただいてます」

「非常にアイディアがたくさんつまってまして、今まで食べたことがないくらい美味しいですね」

ドラマの効果で今後、多くの観光客が期待される松江市。上定市長はー。

松江市 上定昭仁 市長

「これから実際に食卓のシーンも出てくると思いますから、同じものを食べに来ていただくというような観光商品としての魅力も出てくるのではないかなと期待しております」

今回のメニューは7月から事前予約限定で提供される予定で、サンラポーむらくもでは今後、「怪談」をテーマにしたメニューや、小泉セツが好んでいたすき焼きなどの新メニューも開発していくということです。

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