新紙幣発行まで1週間 自販機など改修に遅れ

新しい紙幣の発行が始まる来月3日まで1週間です。

金融機関や小売店などでは新紙幣への対応がほぼ完了していますが、自動販売機などは間に合わない場合もあるということです。今回刷新されるのは、1万円札と5000円札それに1000円札の3種類で、デザインの刷新は2004年以来、およそ20年ぶりです。

キャッシュレス化が浸透する中での新紙幣発行となりますが、財務省によりますと、新しいホログラム技術の導入で偽造防止を強化するほか、額面の数字を大きくすることで外国人なども利用しやすくなるということです。

紙幣を扱う金融機関や小売りなどの企業は、来月3日に向け精算機や券売機の改修を急いでいます。このうち群馬県内のスーパー各社によりますと、いずれも機器の入れ替えやプログラムの変更などを終え、来月3日から現在の紙幣と、新紙幣も問題なく使用できるということです。

財務省が先月実施した調査によりますと、金融機関のATMや駅の券売機やスーパーのレジなどはおよそ9割で対応を完了したということです。しかし、コインパーキングの精算機や飲食店の券売機で5割程度、飲料の自動販売機は、2割から3割程度にとどまっているということです。

一方、財務省や警察では、新紙幣発行後も現在の紙幣は利用可能で、「旧紙幣が使えなくなる」などと偽る詐欺行為に注意するよう呼びかけています。

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