「うるせぇ!」キムタクが『Believe』大盛り上がりの打ち上げで怒鳴ったワケ…現場スタッフは“男気”に感心

木村拓哉

「平均視聴率こそ、長谷川博己さん主演の『アンチヒーロー』(TBS系)に敗れはしましたが、最終回の世帯平均視聴率は『アンチヒーロー』最終回の12.2%を1%上回る13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、今期トップの数字で有終の美を飾りました」(テレビ局関係者)

6月20日に最終話(第9話)が放送され、有終の美を飾った木村拓哉主演『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)。ドラマ自体も、木村演じる狩山陸が、橋の崩落事故で問われていた業務上過失致死傷について再審を勝ち取り、ハッピーエンドを迎えた。

最終話当日は、スタッフや出演者が集まり、最終回を見る“打ち上げ”が催された。前出のテレビ局関係者がこう明かす。

「会は19時開場。放送開始の21時までは、たくさんの人が出入りしていました。地方ロケもあったり、台本に何度も修正が入ったことで撮影が遅れたりと、現場は困難が多かったため、最終回を迎えた喜びもひとしお。スタッフのなかには、かなりお酒を飲んで盛り上がっている人がたくさんいました。

会場には木村さんをはじめ、天海祐希さんや北大路欣也さん、小日向文世さんらメインキャストの人もたくさん来ていて、彼らも撮影中の苦労話で盛り上がっていました」

そして迎えた、21時の放送――。いよいよ最終回が始まるというときまで、大きな声でしゃべる酔ったスタッフがいたそう。

「それに気づいた天海さんが、優しく『ちょっと、静かにしよう!』と言って、その場は静かになったのですが、少しするとまた騒がしくなって。次に北大路さんが『おい! うるさいよ、いいところだから静かに』と少し厳しめに声をあげられました。

すると、また静かになったのですが、しばらくしてまたも騒がしくなって……。そうしたら『うるせぇ!!』と怒鳴り声が聞こえたんです。声の主は木村さんでした。会場の外にいてもその声は聞こえたそうですから、木村さんの怒りは相当だったんでしょう。さすがに主演の木村さんが、周囲も引くほど声をあららげ、注意したのでその場はシーンとなりました」

「あそこまで怒鳴る木村さんは見たこともありません」と、局関係者は明かす。木村がいかに『Believe』に思いを注いでいたということがわかった瞬間だった。

「最後の挨拶では『(先ほどは)怒鳴ってすみませんでした』と言ってましたが、逆に、きちんと注意するところは注意する姿勢に、スタッフも感心していました」(同前)

主役として現場を引っ張った木村。最後まで“座長”の務めを果たしたといったところか。

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