<東北電力で株主総会>一部株主から出された原発からの撤退求める議案が『否決』 樋口社長「安全を最優先に再稼働の準備進める」

東北電力では、26日 株主総会が開かれた。

女川原発2号機の再稼働が今年9月頃に迫る中、一部の株主からは原発からの撤退を求めるなどの議案が提出され、否決された。

仙台市青葉区の東北電力本店で開かれた株主総会には、およそ200人の株主が出席した。

株主総会では、一部の株主が今年9月頃に予定している女川原発2号機の再稼働について、安全性には疑念があるうえ、使用済み核燃料の処理問題が解決していないなどと指摘。

そのうえで、原子力発電からの撤退などあわせて5つの議案が提案され、すべて否決された。

脱原発東北電力株主の会・篠原弘典代表

「明確な安全性の保障という回答は帰ってこなかった。その意味では、女川原発の再稼働は安全性を確保されたうえでの再稼働ではないんだとはっきり確認できた」

一方、東北電力側が提案した取締役人事案などはすべて可決された。

株主総会を終えた樋口康二郎社長は「安全を最優先に再稼働の準備を進める」と述べた。

東北電力・樋口康二郎社長

「再稼働にあたっての安全性の向上等について、しっかり丁寧に説明をしてまいりたい」

東北電力では、女川原発2号機について、7月には原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」の作業に入り、9月頃に再稼働する予定だ。

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