バレエの古典大作「ライモンダ」、ウクライナと神戸のダンサー共演 29日神戸公演、音楽や映像で舞台演出

ウクライナ出身のダンサーたち=神戸市中央区新港町

 ウクライナやハンガリー、日本のダンサーが共演するバレエ公演「ライモンダ」が29日午後6時半から、神戸市東灘区文化センター・うはらホールで催される。中世フランスを舞台に、男性2人が女性を巡って決闘する古典の大作。3カ国の若手ダンサーら計30人で披露する。(松本寿美子)

 ウクライナ南部オデッサ出身のバレエ講師コズロヴァ・ユリヤさん(神戸市北区)が代表を務める「IBCインターナショナルバレエカンパニー」が主催。約20年前から日本で暮らすコズロヴァさんは2022年4月、ロシアの軍事侵攻によって母国から神戸に避難したダンサーやその家族計14人を支援。ダンサーが舞台で踊れるように出演依頼を受けるなどしてきたが、昨年11月に初めて自主公演を実現させた。

 今年はダンサーがより活躍できる舞台を増やそうと、5月から11月まで月1回ペースで公演を催すことに。今回はハンガリー国立バレエ学校から10代の生徒4人を招き、ウクライナの2人と神戸などの日本人ダンサーが出演。コズロヴァさんがパソコンを駆使した音楽や映像で演出する。

 コズロヴァさんは「海外のダンサーとの共演は日本人ダンサーにとっても留学のような刺激を受けられ、スキルアップにつながる。月1回の公演は予算面でも集客面でも大きなチャレンジになるが、神戸にバレエ文化をもっと広げたい」と力を込める。

 前売り6500円、当日7千円。チケットはTEL080.3849.4184、メールibc.ukr2022@gmail.com

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