被告は「医師から『2年間は運転禁止』と言われていた」 持病「てんかん」発作→高校生など9人はねる事故の初公判で検察側

去年11月、福岡県宇美町で乗用車で歩行者9人をはねてけがをさせたなどとされる男の裁判です。26日の初公判で男は起訴内容を認めました。

無職の66歳男の初公判

起訴状によりますと、無職の中村進被告(66)は去年11月、宇美町で乗用車を運転中に持病の「てんかん」の発作を起こし、高校生など9人をはねて重軽傷を負わせたとして危険運転傷害の罪に問われています。

中村被告はこのほか、過去に「てんかん」の発作で意識を失ったことがあるにもかかわらず、免許更新の際の質問票にうその回答をしたとして、道路交通法違反の罪にも問われています。

26日の初公判で中村被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は「てんかんと診断後、医師から『2年間は運転禁止』と言われていた」としたうえで、「車の運転が趣味など身勝手な理由で忠告を無視して運転した」などとして、懲役5年を求刑。

一方、弁護側は、「社会の更生の機会を与えるのが相当」として執行猶予付きの判決を求めました。

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