群馬県桐生市に第3のN高「R高」が開校 久石譲さんのN高グループオリジナル校歌制作も

学校法人角川ドワンゴ学園は6月26日、群馬県桐生市の旧群馬県立桐生女子高等学校の廃校跡地を活用し、N高グループ3校目となるR高等学校(R高)を開校すると発表した。2025年4月の開校に向けて準備中としている。

N高等学校はインターネットと通信制高校の制度を活用した「ネットの高校」として2016年4月に開校。2021年に2校目となるS高等学校の開校を経て、現在の生徒数は両校合わせて2万8942名(2024年5月1日時点)となり、通学コースのキャンパスも全国69カ所に拡大。生徒数は年々増加しており、生徒のさらなるニーズに応えるため、3校目となるR高等学校の開校を準備することとなったという。

R高等学校の「R」には、REAL・RESPECT・RELATION・REVOLUTIONなど、生徒一人ひとりがさまざまな「R」を見つけ、自分だけの「R」を創れるようにという想いを込めたとしている。

R高等学校の校長には、N高等学校で校長を務める奥平博一が兼務。必修授業や課外授業をはじめ学校行事や部活動、サポート体制、通学コースの利用キャンパス等は3校共通となっている。スクーリングについては、N高生は沖縄伊計本校、S高生は茨城つくば本校、R高生は群馬桐生本校にて在籍中それぞれ1回以上参加するほか、各校ごとに組まれた日程や会場で参加する。R高等学校のスクーリングについては、群馬県に魅力を詰め込んだものを予定している。なお、R高等学校の開校に先駆け、2025年3月に、令和六年度卒業式を群馬県で開催する。

N高グループの今後として、まず通学コースについては、2025年に北海道函館キャンパス(北海道)、富山キャンパス(富山県)、長野松本キャンパス(長野県)、静岡沼津キャンパス(静岡県)などを新設し、合計100カ所に通学コースのキャンパスを拡大する予定(追加キャンパスは今後随時発表)。

このほか、2025年度からは「定期テスト」を必修化する。これまでは単位取得のためのテストのみを実施していたが、導入する定期テストは定期的に生徒一人ひとりの学力や習熟度を測るテストとして行うもので、テスト結果が成績や高校卒業資格の取得に影響しないという。生徒個々の学力を測定し、学習データの蓄積や分析を行うことで、それぞれの適性や能力に合わせた、学習プログラムや支援を行うとしている。

また映画音楽などを手がける作曲家の久石譲さんが、N高グループの完全オリジナル校歌を作曲することも発表。2025年4月の入学式でお披露目予定としている。

発表にあわせて記者会見も実施。角川ドワンゴ学園理事長を務める山中伸一氏は、N/S高において2024年入試の大学合格実績が前年比で増加していることに触れ、生徒がやりたいことを伸ばせる学校であること、また難関大学や海外の大学などへの進学希望者に対して、どのようにサポートしていくかを整えてきたことを要因として挙げ、生徒のやりたいことと多様な生徒をサポートする体制構築の2つがあわさったことが、実績につながっていると語る。

また、群馬県知事の山本一太氏ならびに、桐生市市長の荒木恵司氏も登壇。山本氏は、東京から新幹線で50分の場所にありながら、豊かな自然とおいしい食べ物、さらには温泉地もある環境の良さ、クリエーターやクリエイティブ企業が活躍し続ける環境を構築し、デジタル・クリエイティブ産業を群馬県の主力産業として取り組んでいることなどをアピール。R高については「知事として500%歓迎する」と語り、最大限のサポートを約束していた。また荒木氏は、桐生市は織物のまち(織都桐生)として知られていることや、歴史ある街並みとIT産業が融合したレトロモダンな街であることなどをアピールし、「R高が地域を変え、日本を変え、世界を変える原動力になることを大いに期待をしている」と語っていた。

ニュースリリース 写真提供:N高グループ

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