労災事故ゼロを目指し 全国安全週間を前に 宮崎労働局が先進的取り組みを進める介護施設を視察

来月1日から全国安全週間が始まるのを前に、宮崎労働局の職員らが都城市の介護施設を訪問し、労災事故を防ぐ取り組みを視察しました。

都城市の特別養護老人ホーム「ほほえみの園」を訪れたのは、宮崎労働局の坂根登局長らおよそ10人です。

「ほほえみの園」を運営するスマイリングパークでは、15年以上前から利用者が移動する際の転倒事故を防ぐ福祉用具を導入しています。

また、ICTを活用した職員の負担軽減にも積極的に取り組んでいて、これまでは介護記録を紙に記入していましたが、現在は、その場で音声による記録が可能なシステムを活用しているということです。

(宮崎労働局 坂根登局長)
「県内の労働災害の4割以上が転倒災害とか腰痛などの行動災害が占めているので、きょう、実際拝見させていただいて、非常に先進的な取り組みがあって、労働災害の防止につながるものだと実感した」

全国安全週間は、来月1日からの1週間で、宮崎労働局では、労災事故ゼロを目指したいとしています。

【参考】
宮崎労働局によりますと、去年、介護施設で発生した労災事故により4日以上休業した人は117人で、このうち、45%が転倒によるもの、36%が腰痛など動作の反動によるものだったということです。

介護士の方々の負担がICT技術の発展により、少しでも軽減されることを期待したいものです。

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