26日もジメッとした雨が降るなど、九州では梅雨本番の今、体のある部分に不調を訴える人が増えているそうです。
70代の人は「身体の動き鈍くなったり、(梅雨の時期は)いつもと違う」「肩が張るとか首筋が」などと話しました。
一体なぜなんでしょうか。
東京都内のクリニックを取材しました。
オクノクリニック・奥野祐次総院長:
梅雨の時期は関節の痛みが全般的に増えたり、元々ある痛みが悪化したりするが、「ヘバーデン結節」という指先の痛みも増える傾向にある。
多くの患者が今、悩まされているのが関節痛のヘバーデン結節と呼ばれる症状です。
指の第1関節の軟骨がすり減って関節の変形・腫れなどを引き起こすといいます。
オクノクリニック・奥野祐次総院長:
洗い物する水が当たるだけでも痛いとおっしゃったり、指に負担がかかる瞬間。
症状がひどい時には、箸やペンが持てないほどの激痛が指に走るといいます。
オクノクリニック・奥野祐次総院長:
梅雨時期は気圧が低い日が多い。気圧が低くなると、外からかかる圧力が下がって、関節は腫れやすくなってしまう。
300万人ほどが悩むこの病気、取材中にも50代の女性患者がクリニックに来ました。
ヘバーデン結節の患者(50代)は「ピリピリするような感じ。痛いときは何もしてなくてもヒリヒリするような痛み」と話しました。
では、どのような人が発症しやすいんでしょうか。
50代:
母が美容師で、変形して指が痛いと言っていた。
60代:
同い年の友達が診断受けた。大学で教えてたから、パソコン作業とか多かった。
パソコンの長時間の使用、家事全般にも指に負担がかかり、主婦など40~50代の発症が多いといわれています。
最近は若者世代にも注意が必要だといいます。
街の人は「休みの日はゲーム。8時間とかやっちゃうときはある」「ただ指だけを動かす感じで、なので指だけだとすごく動いている」などと話しました。
それがスマホの触りすぎなんです。
特に注意が必要なのは長時間のゲームだといいます。
同じ指で操作しすぎると負担が大きくなります。
今後、症状が出る恐れがあるといいます。
日常生活に影響を及ぼすヘバーデン結節。
予防法などはあるんでしょうか。
オクノクリニック・奥野祐次総院長:
健康的な食事が推奨される。カフェインは症状が悪化する人もいるので少なくする。
中でも重要なのがストレッチです。
指先を上に向けて反対の手で指を前に引いて、10~15秒伸ばす。
左右ともに数回行うことも有効だそうです。