不足するバス運転手の“給料アップの仕組み”導入を 福井県議会で杉本知事が「直接国に強く求める」と強調

運転手不足による路線バスの減便が相次ぐ中、杉本知事は26日の県議会で、路線バスの運転手の待遇改善に向けて、給料引き上げなどの仕組みを導入するよう国に働き掛ける考えを示しました。

県内では京福バスが、6月から福井市内を発着点とする路線バスを減便しますが、その背景には深刻なバスの運転手不足があります。

県はバス運転手の確保に向けて、運転手として就職した人に奨励金30万円を支給したり、大型二種免許を持っている知り合いをバス事業者に紹介した人に、5万円を支給したりと対策を取っています。

26日に行われた6月定例県議会の一般質問で、民主・みらいの三田村輝士議員が路線バスの維持や運転手の確保について質問したのに対し、杉本知事は「国に対しても、運転手の給料が政策的に引き上げられるような新しい仕組みの導入を強く求めていきたい」と述べ、バス運転手の待遇改善を、国に直接働き掛ける考えを強調しました。

その一方で杉本知事は、路線バスの赤字を地元の市町が補てんしている今の収益構造を抜本的に変えなければ、運転手の待遇改善につながらないとの強い危機感も示しました。

県議会の一般質問は27日も行われます。

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