なぜ鹿児島市と姉妹都市に?“ナポリやパース”との交流学べる歴史的公文書の展示始まる

ナポリ市やパース市など、鹿児島市と交流の深い都市との歴史を学べる公文書の展示が26日から始まりました。交流がきっかけであの人気動物が鹿児島にやってきたエピソードもあります。

会場には、鹿児島市が保管する2万1374件の歴史的公文書のなかから、「姉妹都市」など交流のある都市にまつわる、およそ60点が並びます。

1960年に鹿児島市が初めて姉妹都市盟約を結んだイタリアのナポリ市。ナポリ湾をのぞむヴェスヴィオ火山と桜島の景観が似ていることがきっかけです。

こちらは友好の記念として鹿児島市に「ナポリ通り」が誕生した64年前の写真。奥に写るのは当時の西鹿児島駅、現在の鹿児島中央駅です。景色は変わりましたが中央分離帯の緑地など今も当時の面影は残っています。

そして、姉妹都市になってからことし50年をむかえたのがオーストラリア西部のパース市です。鹿児島市は北緯32度、パース市は南緯32度にあるのが縁で交流が始まりました。

パース市からユーカリの苗を贈られたことをきっかけに、コアラが鹿児島市にやってきた経緯がまとめられた資料も。2つの街の交流の深さをうかがえます。

(鹿児島市総務課 末永成信・法制係長)「各都市との友好の歴史を感じるとともに、その裏でさまざまな文書が作成され、今でも保存されていることを見てほしい」

姉妹都市との交流の歴史を学べる展示は、センテラス天文館の「天文館図書館」で来月9日まで。その後は、鹿児島市役所内でも予定しています。



© 株式会社南日本放送