非公表部分を含む『調査報告書』がネットに流出した問題【旭川女子中学生いじめ凍死事件】旭川市長が厳しく非難「故人を冒とくし…許されるべきものではない」市教委はサイト運営者に削除要請へ

凍死した女子中学生へのいじめに関する調査報告書について、非公表の部分とみられる文書がインターネット上に流出していた問題。

旭川の今津寛介市長は、厳正に対処する方針を明らかにしました。

今津市長は、26日の定例会見で怒りをあらわにしました。

旭川市 今津寛介市長
「故人を冒とくし、著しく尊厳を傷つけ、また調査に大きな混乱をもたらすものであり、決して許されるべきものではない」

関係者によりますと、インターネットの「いじめ撲滅」をうたうサイトに掲載されたのは、第三者委員会が公表に向けて、一部の文言を修正する前の段階の文書とみられ、非公表部分が「黒塗り」されていない状態でした。

旭川市 今津寛介市長
「法的手続きについても捜査機関と協議しながら対応するよう、教育委員会に申し入れているところ」

今津市長は、今回の文書流出を受け近く行われる予定だった、いじめ再調査委員会の答申日程を再調整していることも明らかにしました。

旭川市教委は早ければ、26日中にサイトの運営者に文書の削除を要請する方針です。

一方、サイトの運営者はHBCの取材に対し、「週刊誌報道などでいわれなき中傷を受けた人たちを救済したいという思いで掲載した。削除要請があれば対話の上で検討する」と話しています。

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