500年以上続く「朝市」のエリアに新たな宿泊施設オープン 町の「日常」が体験できる宿 秋田・五城目町

秋田朝日放送

秋田県五城目町の「朝市エリア」に宿泊施設が誕生しました。500年以上続く朝市を中心に形造られた町や文化、そして「五城目町の日常」を体験できる宿です。

五城目町に縁がある地域企業6社で設立したまちづくり会社「発酵パーク」が宿泊施設「市(いち)とコージ」をオープンしました。築40年の家をリノベーションして出来た宿で、もともとの間取りを活かしながら、まるでここで暮らしているかのように快適に過ごせる空間に仕上がりました。

発酵パークの小熊代表は市とコージを「五城目の町の中に入るための玄関口」と表現していて、観光地ではない町の日常の体験を楽しんで欲しいという思いを持っています。

客室は和室2部屋で1軒貸し切ることもでき、家族やグループの宿泊から合宿やお試し移住まで様々な滞在スタイルに対応します。共有ラウンジやキッチンはイベントやワークスペースとして借りることも出来ます。広々としたラウンジは壁ではなく布で仕切られていて、光や風が通り抜ける工夫がされた、ゆったりとした空間に仕上がっています。

客室の1つ「フキヌケ」は、名前の通り明かりがたくさん入る開放的な部屋です。梁や家具は当時のまま残されていて温かみが感じられます。

もう一つは縁側の眺めを独占できる客室です。実家のようなのんびりとした快適さや四季によって様々な景色を楽しめることが特徴です。

チェックイン場所は町中のカフェやギャラリーなど日によって変わります。利用者と町の人々をつないで、交流の場を作る狙いもあります。

今後は市とコージの利用者が五城目町の日常をさらに満喫できるよう、地元の施設と連携した取り組みを計画したい考えです。「市とコージ」の宿泊予約は3カ月先まで受け付けていて、空き状況はホームぺージで確認できます。

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