防疫への意識を新たに 宮崎市の口蹄疫・埋却地で献花式

宮崎県内で約30万頭が犠牲となった家畜伝染病口蹄疫の発生から14年です。
宮崎市の共同埋却地で献花式が行われ、畜産農家などが防疫の大切さを確認しました。

宮崎市佐土原町の長園原共同埋却地での献花式には、市やJAの職員、畜産農家など18人が参列し慰霊碑に花を供えました。

この後、宮崎市の永山英也副市長が国内で豚熱の発生が確認されたことを踏まえ、「家畜伝染病の怖さを忘れず、より一層警戒していかなければならない」と挨拶しました。

当時、宮崎市佐土原町では口蹄疫の発生はありませんでしたが、感染の拡大を防ぐためにワクチン接種をした2553頭の牛が処分、埋却されました。
この地域では牛の繁殖が盛んだったため、多くの子牛も犠牲になりました。

(JAみやざき佐土原支店繁殖牛部会・十河啓二会長)
「当時は良い天気ではなく、雨が降りながらの埋葬の光景がきのうのように思い起こされた。気持ちを改めて防疫に対する心構えを思い起こす日になればと思っている。」

宮崎市佐土原町では、口蹄疫発生前120戸あった畜産農家がいまは66戸になっています。
出席者は、防疫への意識を新たにし畜産のさらなる発展を誓っていました。

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