中学生が「商品化」へアイデア 地域の特色生かしたおもちゃや加工食品 途中経過を報告(鳥取市)

授業の一環で、地元企業などと協力して地域の特色を生かした商品を考案しようと取り組む鳥取市の中学校で、26日、アイデアの発表会がありました。

鳥取市立桜ヶ丘中学校では、総合的な学習の時間で「仕事」について学ぶ中、地元の企業などと協力しながら、SDGsの要素を取り入れた商品やデザインを開発する取り組みを今年度から開始。
2年生が地域の素材をいかした加工食品や、子ども向けのおもちゃの開発など、4つのテーマについて、実際の商品化に向けたアイデアを考案しています。

これまでアドバイスをもらってきた地元企業などを前に、途中経過を報告する発表会が行われ、このうち、子ども向けおもちゃの発表では「わらべ館」の職員や知育玩具の販売などを手がける会社の代表を前に、10のグループがアイデアを披露。
商品のコンセプトや予算などについてプレゼンしました。

生徒:
「商品名、がリスの口にゴールできるかなです。値段の内訳は、木があわせて757円、やすりが100円、合計857円です」

イッポラ 田中大一代表:
「予算のところですけど、おそらく色もつけますよね。そうなると塗料とかも入ってくると思う。それをいれてもらいたいなと思います」

実際の商品化をめざしているため、アドバイスもリアル。
生徒たちは、商品開発の難しさも味わったようです。

生徒:
「どうやって伝えたらいいかわかんなくて難しかったです。アドバイスを素直に受け止めて、商品をどんどんつくっていきたい」
「伝えたいことを伝えることできて良かった。他の追随を許さないような商品を作りたい」

わらべ館おもちゃ係 長嶺泉子係長:
「こどもたちのアイデアが生きて、おもちゃのキットとして販売されれば彼らの自身にも繋がる。鳥取の木を使うことに前向きに取り組んでいるので、実現したらいいことだと思う」

桜ヶ丘中学 平尾尚子学年主任:
「世の中の色んな課題を自分で解決していく。単に記憶をアウトプットするだけじゃなくて、自分たちで探求して考えて、それを伝わる形で表現をしていく力がついていくといい」

生徒たちはアドバイスを参考にしながら、さらにブラッシュアップし、夏休み中に商品を製作、10月に成果を最終発表する予定です。

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