バスの新たな乗継割引制度7月開始へ 県の「文化と知」の拠点は「場所の変更必要ない」と佐藤宇都宮市長

とちぎテレビ

宇都宮市の佐藤栄一市長は26日の会見で公共交通の利用を促す新たな取り組みとしてバスからバスに乗り継いだときの割引制度を7月から始めると発表しました。

宇都宮市はこれまでの「バスの上限運賃制度」などに加えて7月5日から交通系ICカード「totra」を使いバスからバスに乗り継いだ利用客に対して200円を割引く新たな制度をスタートさせます。子どもや障がい者は100円を割引きます。関東自動車やジェイアールバス関東が運行する路線バスの乗り継ぎに対して2分の1相当について市が費用を負担します。また、LRT・ライトラインとバスの連絡定期券を利用して通学している市内在住の学生に対しては定期券購入額の3割を補助する支援制度を新たに導入し申請を7月25日から受け付けます。

一方、11月の任期満了に伴って行われる宇都宮市長選挙を巡っては、すでに立候補を表明している新人で元つくば市副市長の毛塚幹人氏33歳が県の体育館跡地に県立美術館など3つの施設を新築移転する県の「文化と知」の拠点構想について、LRT西側沿線への見直しを県に求めることを公約に掲げています。これについて佐藤市長は「県には宇都宮市のまちづくりを十分配慮して決定してもらった。変える必要はないと思う」と述べました。佐藤市長は、27日午後、宇都宮市内で後援会の緊急会合に出席したあと会見を開いて正式に出馬を表明するものとみられます。

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