ご当地ブランド魚養殖でおいしい水道水をPR 宇都宮市

とちぎテレビ

国際的な品質評価コンテストで金賞を受賞している水道水を「おいしい水」として、全国にPRしている宇都宮市がこの水を使って新たなご当地ブランドの開発に乗り出したことを発表しました。

宇都宮市上下水道局が、今年1月から地下水をくみ上げる白沢町の白沢浄水場で養殖を始めたのは、県水産試験場で品種改良されたニジマスの一種であるヤシオマスです。30立法メートルほどの水質を監視するための生けすには100匹のヤシオマスが元気に泳ぎ回っています。

宇都宮の水道水を使った新たなご当地ブランドとして、さらに特徴を出そうとヤシオマスのエサには宇都宮の特産品でもあるイチゴを加えています。規格外のイチゴの実を砕いて液状にしたエキスを贅沢に浸み込ませたオリジナルのエサは職員が開発したものです。自動式の機械で1日4回エサを与えています。

アドバイスをもらった県水産試験場によりますとイチゴはビタミンCやポリフェノールが豊富で免疫力を高め病気の予防やストレスの軽減などの効果が期待できるということです。

エサの甲斐もあってか宇都宮市によりますと通常の養魚場で2年程度かけてようやく2キロほどの大きさになるところ、浄水場のヤシオマスは養殖を始めて半年程度で1キロを超える大きさになっていて予想を超える成長を遂げているといいます。また浄水場での養殖には水温を年間通じて平均15℃程度に保てるほか水の量も安定させられるメリットがあるということです。

宇都宮市では試食会に向けて11月までにヤシオマスを2キロほどの大きさに養殖したい考えで販路の構築も目指す方針です。

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