「有害」の汚名返上?食べて減らそう鳥獣被害 高校生がイノシシ肉料理に挑戦 山口

農林業への鳥獣被害減少に向けた取り組みです。

プロの料理人が高校生にイノシシ肉を使った料理を伝授する出前授業が25日、ありました。

山口県立山口農業高校で行われた授業には、生徒や地元の女性らが参加し、防府市のレストランオーナー・中田佑輔さんが料理を指導しました。農林業への被害をもたらすとして捕獲された鳥獣を”ジビエ”としておいしく食べられることを知ってもらおうと県が企画したものです。

調理するのはイノシシ肉のステーキ。肉をタマネギと一緒につけ込むとやわらかくなることや、ハーブで香り付けをすることなど、おいしく調理するテクニックも紹介されました。

3年生の生徒
「とてもかたいイメージがあって食べたんですけど、とてもやわらかいです」
3年生の生徒
「焼き加減とかがどのくらい焼いたらいいかがわからなくて大変でした。こういう料理もあるんだなっていうことがわかりました」

県内では年間、イノシシがおよそ2万頭、シカがおよそ1万頭が有害鳥獣として捕獲されていますが、食用での活用は、その5パーセントほどとみられるということです。

県では、県内のジビエ肉の販売や料理を提供する店を紹介するなどして、需要拡大につとめていきたいということです。

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