中部空港行きの全日空機が与圧システムの異常警報により緊急事態宣言 高度3000メートルまで緊急降下し乗員乗客11人が体調不良訴える 国交省は「重大インシデント」認定

(写真は長崎空港での当該機とみられるB-737)

長崎から中部空港に向かっていた全日空機が与圧システムの異常検知により緊急降下などの措置を取っていたことが分かりました。

全日空や国交省によりますと今月22日の午前9時48分に長崎空港を離陸した中部空港行きのボーイング737型機が高度9400メートルまで上昇したところ与圧システムの異常を示し念のため降下を始めました。

しかし、その後も数回にわたり警報が作動し和歌山県上空に達した午前10時半頃緊急事態を宣言。客室の酸素マスクを作動させ高度3000メートルまで降下を続けほぼ定刻通りの午前10時48分に中部空港に着陸しました。

この便には乗員乗客あわせて104人が乗っていて、乗客6人と客室乗務員4人が体調不良を訴えましたが乗客は受診を辞退し客室乗務員も受診の結果健康に異常はなかったということです。また後日、耳の不調を訴える乗客1人もいたということです。

この件について国交省は26日、事故のおそれがある「重大インシデント」と認定し、運輸安全委員会が担当調査官2人を指名しました。

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