「エキスポ」って、なんの略? 【意外と知らない外国語雑学】

「エキスポ」って、なんの略?

最近、メディアでよく見る言葉「エキスポ」。アルファベットで「EXPO」と書かれることも多く、2025年に予定されている関西での万博も英語表記では「EXPO」を使っています。

そんなおなじみのエキスポも、実は略語。さて、いったいなんの略でしょう?

エキスポ、もともとは…?

エキスポは、英語「exposition」の略でした!

英和辞典に載っている「exposition」の意味は、「展示会、博覧会、解説、見せること」など。

また、短縮形の「expo」も辞典の見出し語にあります。意味は「万国博覧会、見本市」で、発音は「エクスポ」です。

ちなみに、英語圏で「万国博覧会」の呼び方は下記のようにいくつかあります。
・イギリス:great exhibition
・アメリカ:world’s fairまたはworld expo

世界最初の万博は…

世界ではじめて万博が開かれたのは、1851年。イギリスのロンドンで開かれた世界万国博覧会です。この正式名称は、「The Great Exhibition of the Works of Industry of All Nations」でした。

産業革命で工業化が進んだイギリスは、自国の発展を見せるため18世紀から産業博覧会を開いていました。

また、ほかの欧米諸国も国威掲揚のため各国内で博覧会を開いていましたが、世界規模の本格的な国際博覧会はイギリスがはじめて実施したのです。

その記念すべき第1回ロンドン万博は、欧米諸国やエジプト、ロシア、ブラジルなど34か国が参加。141日間の会期で入場者数は約604万人に達し、大成功を収めました。その収益をもとに、ロンドンのサウスケンジントンに美術館や博物館などの文化施設が建てられました。

いっぽう、日本がはじめて開催した国際的な万博は、1970年の万国博覧会です。会場は、大阪府吹田市。このときは世界76か国が参加し、183日の会期で入場者は万博史上最高の6421万人を超えました。会場の跡地は、緑豊かな万博記念公園になっています。

エキスポは略語でした!

エキスポは「exposition」の略でした。

最新の科学技術や自国の文化を発信する場となる万博。これから開かれる万博も楽しみですね。

意外と知らない外国語雑学、次回もお楽しみに!

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