他人のゲームアカウント使った架空取引で不正に利益 容疑の高校生ら4人を逮捕 鹿児島など3県警

 ゲームアカウント売買仲介サイト(東京都)に他人のIDでアクセスし、架空の取引を成立させ約5万円分の利益を得たとして、県警サイバー犯罪対策課と霧島署は26日、不正アクセス禁止法違反や電子計算機使用詐欺などの疑いで、県外の16~20歳の男ら計4人を逮捕した。捜査に支障があるとして、認否は明らかにしていない。佐賀、滋賀との3県警の合同捜査事件。

 逮捕されたのは兵庫県姫路市の大学生の男(20)、神奈川県横須賀市の高校生の少年(18)、北九州市の無職の男(20)、仙台市の高校生の少年(16)の計4人。

 逮捕容疑は2023年3月3日、4人は共謀し、佐賀市に住んでいた20代男性のIDを使って同社管理のコンピューターに2回不正アクセスしたとされる。同日に計3回、男性になりすまし、4人が架空出品した商品を購入し、計5万889円分の利益をだまし取った疑い。

 同課によると、男性が佐賀県警に「お金を支払ったが必要な情報が得られない」と相談して発覚した。取引記録や通信記録などから4人が浮上。1000組以上のIDやパスワードが見つかったほか、1万3000件を超える取引履歴や1億円分以上の送金記録があり、3県警が関連を調べている。

© 株式会社南日本新聞社