【阪神】大竹耕太郎が7回1失点の好投も5勝目お預け 細川成也の被弾は「後悔はないです」

6回、同点本塁打を打たれた阪神・大竹

阪神・大竹耕太郎投手(28)が、26日の中日戦(甲子園)に中13日で先発。7回7安打1失点と粘りの投球を見せたが、今季5勝目はお預けとなった。

「立ち上がりふわふわしてしまいました」という左腕は、初回から大ピンチを背負う展開だった。先頭・カリステ、田中に連打を浴びると、板山に犠打を決められ、一死二、三塁。続く細川には四球を与えて、瞬く間に満塁となった。それでも、気迫のこもった投球で石川昂を空振り三振、福永を左飛に仕留め、無失点で切り抜けた。

2回以降は「今日のこの状態を受け入れた上で、どう勝負しようかなという方にシフトチェンジできてから、体の動きもよくなった」といい、要所を締め続けた左腕。だが、6回には痛恨の一発を浴びた。先頭・田中に右前打を浴びながらも、板山を遊併殺に仕留め、テンポよく2アウト。しかし、4番・細川に1ストライクから140キロの直球を右翼ポール際に叩き込まれ、試合を振り出しに戻された。

とはいえ、真っすぐ勝負を選んだ結果の被弾。「足を上げて飛距離を出すタイプなので。クイックの方が長打がないかなと思ったら、逆にいい感じにタイミングが合ってしまった感じです」としつつ、「1点はもったいなかったですけど、後悔はないです」と振り返った。

岡田彰布監督(66)も、「よう0点に抑えてな、しのいどったけどな、7回まで。ホームランはしゃーないよ。4番やねんから」と語っていた。チームはチャンスをつくりながらもあと1本が出ず、延長12回1―1で引き分け。首位・広島とのゲーム差は3・5に広がった。

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