弁当2個買って割り箸6膳持っていったら窃盗?―中国

中国・福建省アモイ市の学校食堂で、弁当を2個購入した女子学生が割り箸を6膳持っていこうとしたことで警察が駆けつける騒動になった。写真はアモイ東海職業技術学院。

中国・福建省アモイ市の学校食堂で、弁当を2個購入した女子学生が割り箸を6膳持っていこうとしたことで警察が駆けつける騒動になった。

中国の映像メディア・星視頻によると、今月20日、アモイ東海職業技術学院の食堂で弁当を2個購入した女子学生が割り箸を6膳持っていこうとしたところ、食堂のスタッフに「そんなに持っていくのは窃盗で違法だ。警察に通報するぞ」と大声で制止された。

しかし女子学生は「一体どの法律に違反しているっていうの?」と反論。大勢の前で泥棒扱いされたことに腹を立て、自ら警察に通報した。食堂スタッフは駆けつけた警察官に「食堂ではこれまでに1500本のスプーンが盗まれている」などと説明して、女子学生への謝罪を拒否した。

この騒動について、中国のネットユーザーからは「とんでもない食堂だな。今後客が来なくなるぞ」「数毛(数円)にも満たない物で何が窃盗だよ。食堂のスタッフはどうかしてる」「まあ分かるんだけど、食堂側の器が小さいと思う」などと指摘する声が上がり、多めに持っていく理由としては「使い捨ての割り箸は開封してみたら問題があって(カビている、折れているなど)使えないということも結構ある。多めにもらっておくのは常識」「弁当を2個買ったからといって2人で食べるとは限らない」の2点を挙げる声が多かった。

一方で、「そんなにたくさん持っていくのは良くない」「多めにもらっていくなら一声かけるべき」「食堂もケチだが女子学生のモラルにも問題がある」「もし自分が食堂の経営者だとして、毎日こんなふうに持っていかれたらどう思う?」などのコメントも寄せられている。

今回の騒動では最終的に学校関係者も含めた話し合いが行われ、食堂の経営者が女子学生に個別に謝罪したが、女子学生は公開での謝罪を求めている。一方、食堂では今後、割り箸などの食器を学生に取らせるのではなく、スタッフが1人分ずつ渡すように変更するという。(翻訳・編集/北田)

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