EURO2024の「最も美しく、最も奇妙なヘアスタイル」7名

6月14日に開幕したEURO2024。グループステージもそろそろすべての試合が終了し、待ちに待った決勝トーナメントがスタートすることになる。

今回は『Planet Football』から「EURO2024において最も美しくて最も奇妙なヘアスタイル」をご紹介する。

アブドゥルケリム・バルダクチュ

代表チーム:トルコ

クラブ:ガラタサライ

アブドゥルケリム・バルダクチュはトルコ代表のセンターバック。ガラタサライでプレーしている彼はこの大会で見事なコーンロウスタイルを披露している。

トルコ代表がジョージアを相手に勝利を収めたとき、BBCとTNTスポーツで解説者を務めているガイ・モーブレーは「トルコのデビッド・ヘイだな」とコメントした。

デビッド・ヘイはかつてWBA、WBC、WBOのクルーザー級とWBAヘビー級などで世界王者になった伝説的なプロボクサー。美しく鍛え上げられた肉体でモデルとしても活動した人物だ。

そして「トルコのデビッド・ヘイ」アブドゥルケリム・バルダクチュもこのEUROで素晴らしいヘアスタイルと肉体を見せつけている。

アンドレイ・ラティウ

代表チーム:ルーマニア

クラブ:ラージョ・バジェカーノ

ルーマニアから6歳のときにスペインへと移住した右サイドバック。彼が生まれたのはフランスで行われた1998年のワールドカップ途中で、ルーマニア代表がイングランドを2-1で撃破してグループステージを突破した伝説の試合の2日前だった。

その時、ルーマニア代表選手だったダン・ペトレスクと監督のアンヘル・ヨルダネスクは賭けをしていた。「2試合を終えて決勝トーナメント進出を決めたら、全員が金髪になる」と約束していたのだ。

そして第3節では全選手が金髪に、そしてヨルダネスク監督は坊主になってピッチに登場。ある意味ルーマニア代表の歴史に残る試合となった。

アンドレイ・ラティウはそのエピソードを知ってか知らずか、髪の毛を青く染めた。もしかしたら、ルーマニアが決勝トーナメントに進出したら全員の髪の毛が青くなっているかもしれない。

ミハイロ・ムドリク

代表チーム:ウクライナ

クラブ:チェルシー

開幕戦でルーマニアに0-3と敗れてしまったウクライナ。ムドリクはその試合で新しいソフトモヒカンのヘアスタイルをお披露目したが、それが何を成し遂げようとしているのかを証明できなかった。

両サイドを剃り上げた上で中央のブロンドの髪の毛を後ろで結んでいる。空力的には非常に抵抗の少ない形状をしており、スピードの向上に役立ちそうである。

だが今季のチェルシーで見せたように、彼のポテンシャルはなかなかピッチ上で発揮されることがない。この髪型の効果は果たしていつ出てくるのだろうか。

ムラト・ヤキン

代表チーム:スイス(監督)

スイス代表で監督を務めているムラト・ヤキンは、かつて選手時代にハカン・ヤキンとの兄弟コンビで活躍を見せたミッドフィルダーであった。

トルコの血を引いている彼はロングヘアを愛する男であったが、49歳になって白髪が増えたこともあり、メッシュのミディアムレングスの髪の毛を後ろに流すスタイルに変わっている。非常にヨーロッパの風を感じさせる風貌だ。

メンフィス・デパイ

代表チーム:オランダ

クラブ:アトレティコ・マドリー

これは髪型というよりもファッションだ。自分がチーム内で着けている背番号と「who cares」というメッセージが書かれた特製のヘアバンドを付けているメンフィス・デパイ。

「誰が気にしているんだ?」と書かれても、EURO2024に出場する選手は誰もが気にするものだ。プロフェッショナルとして、その中でパフォーマンスを発揮してほしい。

ポーランドに勝利したときのオランダ代表では、デパイは少し期待外れだった。このようなスタイルで結果が出ないのであれば、むしろ注目を集めるようにプレーしてもいいかもしれない。

トニ・クロース

代表チーム:ドイツ

クラブ:レアル・マドリー

ある年齢になれば髪の毛にラインを入れることは度胸が必要になる。きっちりと分けられるほどのボリュームを持つことが難しくなるからだ。

34歳になったクロースは頭の3分の1くらいの位置にすっとさり気なく切れ目を入れて、残した髪の毛を撫でつけている。

どこかに違和感はあるかもしれないが、ピッチ上で見せる彼のプレーには全く違和感がない。もちろん年齢も感じさせない。

今季のプレミアで「最高に奇妙なヘアスタイル」ベスト9

フェデリコ・ディマルコ

代表チーム:イタリア

クラブ:インテル

イタリアには無益な努力を示す慣用句がいくつかある。例えば「あなたはスープの中のフォークと同じくらい役に立つ」(全然役に立たないという意味)。「あなたはマルボロのRくらい役に立つ」(全然役に立たないという意味)などだ。

そして、もしこのEURO2024でそれを作るとすれば「あなたはディマルコの頭の染髪と同じくらい役に立つ」であろうか。

人間というのは色々なものを人生の中で受け入れなければならないものだ。

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