駅や車内に忘れ物、なぜ増えた? 最多は傘、意外に現金も… 23年度相鉄、12.9%増の7万6328件

相鉄お忘れ物センターに集められた忘れ物の傘(相鉄グループ提供)

 相鉄グループの相模鉄道(横浜市西区)と相鉄バス(同)は26日、2023年度の駅や車内などでの忘れ物件数が前年度比12.9%増の7万6328件だったと公表した。昨年5月の新型コロナウイルスの5類移行に伴い、人流が大きく回復したことが要因とみている。

 全体総数は前年より増えたものの、15~19年度のコロナ禍前までは例年8万件を超えていたという。全体の返還数は2万3833件で、返還率は約31.2%だった。

 物品別で最も多かったのは傘の1万5009件。全体の2割弱を占めており、1日当たりでは約41本になる。次いで現金6512件、エコバッグなどの袋類が5134件だった。ワイヤレスイヤホンなどの普及に伴い、音響関連品が前年度比で約1.3倍に増加。現行の集計システムを導入した13年度と比較し、約3.6倍にまで増えている。

 担当者は「今月は傘の忘れ物が増加傾向にある。電車やバスから降りる際は、いま一度手荷物を確認してほしい」としている。

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