【バレーボール】史上最強軍団に衣料・美容・化粧品業界が熱視線 五輪金メダルなら映画化も!

左から石川祐希、高橋藍、西田有志

大フィーバーの予感だ。バレーボールのネーションズリーグ(VNL)男子予選ラウンドで世界ランキング2位に浮上した日本は、27日(日本時間28日)にファイナルラウンド初戦でカナダと対戦。開幕まで1か月を切ったパリ五輪の前哨戦は「決勝進出」を目標に掲げる。1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶりの五輪メダルを目指す日の丸戦士への注目度は、右肩上がりで上昇中。関係者の間では次々と〝ビッグプラン〟が実現するとの見方も広がっている。

「史上最強軍団」のポテンシャルに熱視線が向けられている。世界最高峰のイタリア1部で活躍する主将・石川祐希(28=ペルージャ)を中心に、高橋藍(22=サントリー)、西田有志(24=大阪ブルテオン)ら、実力とルックスを兼ね備えた選手が多く在籍。パリ五輪でメダルを獲得すれば、各方面で〝バレー特需〟が発生することが予想されている。

代理店関係者は、スーツを巡る争奪戦が起きる可能性を指摘する。「サッカー日本代表のスーツが変更されて話題となったように、スポーツ選手が移動する際に着るスーツは、いろいろ(ブランド)と契約するケースが多い。男子バレーがメダルを取ったら絶対にスポンサーがつくと思う。そういう話は結構あるので」。ビジュアルの人気も高いことから、すでに検討を始めている企業もあるという。

スーツ以外では高橋が大手化粧品メーカー「コーセー」とスポンサー契約を結ぶ中で、他選手にも同様のオファーが舞い込んでくるケースもありそうだ。石川は小学館が発行する美容誌「美的」8月号で、大手化粧品メーカー「ポーラ」のスキンケア用品を多く愛用していると告白。女性誌の関係者は「アイドルとかでも、よくあるパターンは『この商品が好きなんです』と本人やファンが発信し続けたら、広告やタイアップ企画につながることかな」と指摘した。

さらに、米大リーグの大谷翔平投手(ドジャース)やフィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦など「美容×アスリート」の露出パターンが増えている流れも、起用を後押しする。イベント関係者も「今はやっているし、十分に石川選手も契約に至ることもありそう。五輪で活躍したらライト層のファンもより増えるからね」と予測した。

悲願の金メダルに輝いたあかつきには、映画化の夢が膨らむとの見方もある。昨年には第5回WBCで3大会ぶり3度目の世界一を達成した侍ジャパンのドキュメンタリー映画が話題を呼んだ。今年も2023年W杯でアジア1位になったバスケットボール男子日本代表のドキュメンタリー映画も制作されるなど、世界で結果を残した競技に焦点を当てた映画が複数公開されている。

それだけに、別の代理店関係者は「優勝したら映画化のチャンスはあると思う。日本協会が許可を出すかはわからないが、どこかの映画会社が映像を集約したりすれば、あるかもしれない」と推測。パリ五輪の結果次第では、日本列島に一大フィーバーが訪れることになりそうだ。

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