西日本高速会社・芝村善治社長が就任会見/新名神開通へ全力、働き方改革も強化

26日付で西日本高速道路会社の社長に就任した芝村善治氏が同日、大阪市北区の本社で会見し、今後の経営方針などを明らかにした=写真。芝村社長は手掛ける幅広い事業の中で当面の大きな目標に「新名神高速道路の着実な推進」を挙げ、「地域の期待に応えるためにも安全第一で早期の開通を目指す」とミッシングリンクの解消に全力を尽くす考えを示した。
ネットワーク強化など高速道路の新設事業や老朽化に伴う大規模更新、暫定2車線区間の4車線化、新名神高速道路の6車線化、防災関連など各事業の着実な展開に意欲を見せ、「今後も社会から求められる役割、ニーズの変化に的確に対応していく」と力を込めた。
注力事業に挙げたのが新名神高速道路だ。「大津~城陽間約25キロと八幡京田辺~高槻間10・7キロで工事が最盛期を迎えている」と状況を説明した上で、「今が正念場だ。高槻~神戸間で発生した橋桁落下など過去の事故を教訓に、受発注者が一体となって安全対策を一層強化し事業を進めていく」と決意を表明した。
建設業と運送業に時間外労働の罰則付き上限規制が適用されたことを受け、芝村社長は企業が取り組む対応への支援を強化する考えを改めて強調。建設業では「適正な工期設定や工事関係書類の簡素化、施工管理の効率化、省力化などに取り組む『工事管理スリム化ガイド(4-you)』を活用し、建設業の働き方改革と工事の円滑化を強力に推進したい」と話した。

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