沖縄本島に「熱中症警戒アラート」 八重山地方は11日連続 うるま市内で20代男性が熱中症疑いで死亡 救急搬送は4月29日から107人

 環境省と気象庁は25日から、沖縄本島地方に「熱中症警戒アラート」を発表している。八重山地方は15日から11日連続でアラートを発表、熱中症のリスクが高まっており、警戒を呼びかけている。県の速報値によると4月29日~6月16日に救急搬送された人は107人に上る。

 21日には、うるま市内で20代男性が熱中症の疑いで亡くなった。今年に入って熱中症の疑いで亡くなるのは初めて。男性は同僚と仕事帰りの車中でけいれん発作が起きるなど容体が急変。通報を受けたうるま市消防本部がコンビニエンスストアの駐車場から男性を搬送したが、その時点で意識がなかった。救急車内で心肺蘇生したが、病院で死亡が確認されたという。県によると、昨年は県内で3人が亡くなった。

 沖縄気象台は26日、会見を開き、沖縄地方の7~9月の3カ月予報を解説した。暖かい空気に覆われやすく平年より気温が高い見込み。「梅雨明け前後は(体を暑さに慣れさせる)『暑熱順化』を十分に行えていない可能性がある。気温が急激に上昇するので熱中症には注意を」と呼びかけている。(社会部・吉田伸)

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