高架下のスポーツ・コミュニティ施設でSUPやヨガにチャレンジ 京急が黄金町駅高架下の複合施設リニューアル(神奈川県横浜市)

京急本線高架下の「SUP倶楽部」=イメージ=(写真:京浜急行電鉄)

これまでは店舗や倉庫、駐車場が一般的だった、鉄道高架下の利活用方法が広がりをみせている。

京浜急行電鉄が2024年6月15日、神奈川県横浜市の京急本線町~黄金町間の線路下に開設したのは、都市型水上ポーツとして人気上昇中のSUP(サップ〈スタンドアップパドルボード〉=立ちこぎサーフィン)を中心とするスポーツ・コミュニティ拠点だ。

2018年に誕生した、水上活動拠点の複合施設を機能強化。SUP以外の陸上スポーツや地域交流機能を加えて、リニューアルオープンした。

最寄り駅が日ノ出町の高架下にあるのは、「横浜SUP倶楽部」と「水辺荘」。SUP倶楽部は、誰もが気軽に「集い・学び・遊べる」をコンセプトにした交流スペース「River Station(リバーステーション)」を新設。SUPプログラムに加え、ヨガレッスンも始めた。

一般社団法人・水辺荘が運営する同名の「水辺荘」は、クラブハウス2棟を新設、店舗スペースを拡大した。

施設リニューアルは、京急グループが2024年5月に発表した新しい総合経営計画・沿線価値共創戦略で打ち出した、「水辺のライフスタイル実現を通じた沿線イメージの確立」と、「ワーク・観光・スポーツなどの多様な住働楽学コンテンツの導入」の実践策。簡単にいえば、駅や高架下に地域交流の場を設け、地域のにぎわいを創出する企業戦略だ。

京急本線に隣接して2級河川で横浜港に注ぐ大岡川が流れており、体験会に当たるSUPツアー参加者には2024年7月7日まで、「横浜水辺マップファイル」を進呈する。

記事:上里夏生

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