マイクロン、3─5月売上高が予想上回る 見通し精彩欠き株価7%安

Harshita Mary Varghese Max A. Cherney

[26日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーが26日発表した第3・四半期(3─5月)決算は、売上高が68億1000万ドルと、市場予想(66億7000万ドル)を上回った。人工知能(AI)向けメモリーチップ需要の急増などが追い風となった。

ただ、第4・四半期の売上高見通しが76億ドル(プラスマイナス2億ドル)と、市場予想並みだったことが投資家の失望を誘い、株価は引け後の時間外取引で7.2%下落した。AIブームの恩恵を受けるという期待から、決算発表を控え株価は月初から13%値上がりしていた。

ランニング・ポイント・キャピタルのマイケル・シュルマン最高投資責任者は「2、3カ月前なら予想並みの見通しで十分だったかもしれないが、現在の高い期待に応えるには不十分だ。同社株が年初来67%上昇している状況ではなおさらだ」と指摘した。

マイクロンは最先端のAIシステムで使われる広帯域メモリー(HBM)を供給する数少ない企業の一つ。

同社のスミット・サダナ最高事業責任者はインタビューで「当社はエヌビディアに次いでおそらく他のどの半導体企業よりもAIの成長へのエクスポージャーが大きいことから、非常に楽観的だ」と述べた。

マイクロンは自社のHBMについて、2024、25年分ともに完売したと明らかにした。

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