電車やバスの中で畳んだ時に『服が濡れない傘』は「サカサ」だった その仕組みとは?

今年もちょっとゆううつな季節がやって来ました。23日までに、北海道を除き全国で梅雨入りが発表されました。雨が降り、じめじめとしたすっきりとしない天気が続くこの時期を乗り切るレイングッズを取材しました。

梅雨時の傘の悩みは…

仙台管区気象台は6月23日、宮城を含む東北南部の梅雨入りを発表しました。平年より11日遅く、去年より14日遅い梅雨入りとなりました。雨や曇りの日が多く、すっきりしない天気が続く梅雨。この時期の「悩み」について街の人は。

「(傘は)邪魔ですね。両手ふさがるからね」 「(傘を)子どもの分まで持たないといけない。電車の中なかとかでも手から離さないように」 「コンパクトになる傘とか欲しい」 「傘を閉じたら上にあげて、水が垂れてこないとかあるのでそういうのがいい」

仙台市内で街の人に尋ねたところ、傘にまつわる悩みが多く聞かれました。

仙台市青葉区の百貨店「藤崎」ではこの時期、本館1階のレイングッズ売り場を2倍に増やしています。

藤崎 村上志織さん: 「雨傘はファッションアイテムで選ぶ方も多いですし、機能面で選ぶ方も多いです」

女性用の傘は、デザインのかわいらしさだけでなく、丈夫さも進化しています。

「耐風構造」の傘が登場

村上さんが紹介してくれたのは、風に強い傘でした。

藤崎 村上志織さん: 「強風にも耐えられる耐風構造の傘です」 増子華子キャスター: 「見た目は普通ですね」 藤崎 村上さん: 「中の骨が、風にも耐えられるしなやかな作りとなっていて、ひっくり返っても大丈夫な傘です」

風に強いだけではありません。

増子キャスター: 「軽い!」 藤崎 村上さん: 「軽さもポイントかと思います」

折り畳み傘の人気は「超軽量」

折り畳み傘でも、とっても軽~い「超軽量」が人気となっています。人気の傘の重さを量ってみると…。

増子キャスター: 「どれぐらい軽いかと言いますと100グラムを切ってますね。普通はどれくらいですか?」 藤崎 村上さん: 「普通は200~250グラムあります」 増子キャスター: 「半分以下ということですね」

雨に備えて日頃からカバンに入れていても邪魔にならず、負担になりにくいということで軽いものを買い求める人が多いということです。

レインコードの人気はポンチョタイプ

また、梅雨のシーズンにあわせて期間限定で販売されている「レインコート」。上からかぶるポンチョタイプのものが人気です。

増子キャスター: 「レインコート、最近はポンチョタイプのものが人気ということですが、どんな特徴がありますか?」 藤崎 村上さん: 「透湿効果があって、湿気を逃がしてくれるつくりです。またリュックの上にもさっと着られるということで、通学通勤用にも人気となっています」 増子キャスター: 「身頃がひろくて荷物も濡れないようなつくりなんですね。そでがメッシュになっているので通気性もいいですね」

そして、4階紳士服売り場で販売されているこちらの傘は、開き方に特徴があります。

服が濡れない傘は「サカサ」?

増子キャスター: 「こちらの傘、見た目は一見、普通ですが閉じてみると濡れた面が内側に入るので、服が濡れることがありません」

「キャリーサカサ」というこの商品。傘を上向きにとじるタイプで、濡れた面が傘の内側にしまわれるのが特徴です。

とじると傘の外側に水滴はないので、電車やバスの中で畳んだ時に服が濡れるという、だれしも一度は経験があるいやーな思いをしなくて済みます。また、自立するので干すときも場所をとりません。

藤崎 村上志織さん: 「気分があがるようなお気に入りの傘やレイングッズを見つけていただいて、ぜひ使っていただければ」

憂鬱な気分になりがちな梅雨の時期。少しでも快適に過ごせるようにレインアイテムをチェックしてみては?

ちなみに、藤崎で販売されている傘の価格は、1万円から1万5千円が相場となっています。

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