スノ&Number_iがオリコンランキング上半期を席巻 平野紫耀らを超える「タッキーとの決別」旧ジャニの痛恨

Number_i、SnowMan(C)ピンズバNEWS

Snow ManとNumber_iの勢いが止まらない。

6月25日発表の「オリコン上半期ランキング2024」作品別売上数部門でSnow Manが、「シングルランキング」、「DVDランキング」、「Blu-ray Discランキング」、「ミュージックDVD・Blu-ray Discランキング」でそれぞれ1位を獲得し、4冠を達成した。

Snow Manを巡っては、6月19日22時に7月31日リリース予定の両A面シングルの表題曲『BREAKOUT』のMVをYouTubeチャンネルでプレミア公開。公開後、YouTube内の「人気急上昇中の音楽」1位となり、6月25日には再生回数2000万回を突破。X(旧ツイッター)には、

《2000万回再生突破!!いや、はやっ》
《マジではやいな……!もう2000万回! これは本当に発売日までに1億回達成が見えてきたヤツだ〜〜〜!!!!!!》
《2000万回再生行ってた!!!急上昇音楽にずっといる!》

と歓喜の声が殺到した。

一方のNumber_iも『No.O-ring-』が「オリコン上半期ランキング2024」の作品別売上数部門の「デジタルアルバムランキング」で1位を獲得。全部門を通じて自身初の上半期ランキング1位を獲得となった。Number_iは『GOAT』も2位にランクインし、上半期デジタルアルバムランキング史上初となる1位、2位独占となった。

「Snow ManとNumber_iで『オリコン上半期ランキング2024』のほとんどのランキングと独占したとも言えるほどの躍進ぶりです。STARTO ENTERTAINMENTのトップグループSnow Manも、TOBEのトップグループNumber_iも“滝沢チルドレン”ということになりますよね」(ワイドショー関係者)

Snow ManはジャニーズJr.(現:ジュニア)時代、旧ジャニーズ事務所上層部から「デビューは難しい」と言われていたものの、舞台『滝沢歌舞伎』で共演していた滝沢秀明氏(42)のプッシュもあり、2020年1月にSixTONESとともにジャニーズ初となる2組同時デビューを果たした。

グループに向井康二(30)、目黒蓮(27)、ラウール(20)の加入を提案したのも滝沢氏とジャニー喜多川氏(享年87)だったという。

■平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太はTOBE合流後に滝沢チルドレンに

グループの名づけ親も滝沢氏で、Snow Manは生粋の滝沢チルドレンと言えるだろう。

「一方のNumber_iの平野紫耀さん(27)、神宮寺勇太さん(26)、岸優太さん(28)はKing&Prince時代、旧ジャニーズ事務所在籍時は特に滝沢氏と近い関係ではなかった。

ですが3人は、社長でプロデューサー的立場だった藤島ジュリー景子氏(57)と方向性の違いで衝突。“創業家”と決別する形で、同じくジュリー氏と衝突して旧ジャニーズを飛び出した滝沢氏が立ち上げたTOBEへ“移籍”。今の活躍は3人の実力とすでに持っていた人気がもちろん大きいですが、やはり滝沢氏のプロデュースも奏功していますよね」(前出のワイドショー関係者)

2022年11月、平野、神宮寺、岸のキンプリからの脱退と退所が発表された際、公式サイトでは退所理由を《海外での活動をはじめとして、それぞれに目指す方向が異なってきていることもわかってまいりました》と説明していた。

ジュリー氏はタレントたちに国内のドラマや映画など、映像関連の仕事に注力するよう方針を掲げていたと言われている。

「TOBEに移籍し、Number_iも滝沢チルドレンとなったわけです。昨年5月に平野さんと神宮寺さんが旧ジャニーズ事務所を退所し、TOBEへの合流を発表。同年9月に岸さんも退所し、同10月に東京ドームで行なわれた生配信で岸さんの加入とNumber_iの結成を発表。多くのファンが沸騰しましたが、あの発表も“滝沢プロデュース”ですよね」(前同)

Number_iは今年1月1日に『GOAT』をリリース。3月14日から17日にかけてTOBE所属アーティストが東京ドームに集結した初のコンサート「to HEROes 〜TOBE 1st Super Live〜」にNumber_iも出演。

さらに4月14日にはアメリカ・カリフォルニア州で開催された世界最大級の音楽フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival 2024」にも出演するなど、世界進出を見据えた活動を続けている。

芸能プロ関係者が話す。

「グループではマクドナルドとサントリー『ビアボール』のCMに出演。平野さん個人もCMに引っ張りだこで、コンタクトレンズ『ボシュロム アクアロックス ワンデー UV シン』の新CMが6月27日よりオンエアされる。

彼らの快進撃ぶりを見ると、平野さん、神宮寺さん、岸さんの流出は旧ジャニーズ事務所にとっては痛恨だったはずです。ただ、ある意味それ以上に、滝沢氏が旧ジャニーズ事務所を離れてしまったことが痛手なのではないでしょうか」

■新たな「滝沢チルドレン」も誕生――タッキーとの“決別”は想像以上の痛手に

STARTO社所属アーティストではSnow Manの活躍が突出しているが、彼らを見出し、売り出したのが滝沢氏だった。

「メンバー同士の仲も良いですし、どんな仕事にも全力で臨む姿勢が多くの人に支持されています。それは、彼らがなかなかデビューの機会に恵まれなかった苦労人でもあるからでしょうし、またそこには滝沢氏の教えも多分にあるでしょうね」(前出の芸能プロ関係者)

7月3日放送の音楽特番『2024 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)にはSnow ManとNumber_iがそろって出演する。両グループの絡みがあるかはまだ明らかになっていないが、滝沢チルドレン2組の動向にファンは注目しているはずだ。

「TOBEでは新たな滝沢チルドレンも生まれています。TRAINEEと呼ばれる研修生によるグループ・wink firstとDeePalsがお披露目されました。彼らもかつてのジャニーズJr.のように将来の活躍に向けて切磋琢磨していくんでしょう。

一方で本家のジュニアからはAぇ!groupが5月15日にCDデビューを果たしましたが、以降の若手は今後どうなっていくのかまだまだ見えてきません。次のデビューが期待されているHiHi Jetsも美 少年も全員が二十歳を超えて、20代半ばに差し掛かりつつあるメンバーもいますからね。

今はNumber_iの活躍が目立ちますし、ジャニー氏の加害問題も重なり、特に今後のところでは、TOBEのほうに勢いがあるように見えますよね」(前同)

滝沢氏から若手育成やプロデュースを行なう「ジャニーズアイランド」の社長を引き継いだ井ノ原快彦(48)が、後継会社「Annex」の社長を辞任していることが明らかになった。

「井ノ原はSTARTO社のCMO(最高マーケティング責任者)に就任しましたが、若手の育成も同社でやっていくことになると言われています。ただ、井ノ原さんはそうした裏方の仕事に加えて、タレントの仕事もある。裏方に徹している滝沢氏に比べると育成やプロデュースに割ける時間は少ないはずです。

加害問題はあまりにもとんでもないことですが、滝沢氏はジャニー氏から男性アイドルグループの育成やプロデュースのノウハウを受け継いでいる。Snow ManとNumber_iの活躍からも滝沢氏のプロデュース能力がいかに高いかがうかがえますよね。さらに自らの人脈も活かしてアーティストの世界進出を後押ししている。

滝沢氏は今後も、新たなグループやアーティストを生み出していくはずです。そういった意味でも平野さんたち以上に滝沢氏との決別は旧ジャニーズ事務所、今のSTARTO社にとってはあまりにも大きな痛手だったのではないか、と関係者の間では話されていますね」(前同)

逃した魚は大きい――スタープロデューサー・滝沢氏は今、次なる戦略を練っているのだろう。

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