ジェノアGK放出も…鈴木彩艶獲得に興味ないワケ。移籍金は本命候補より高額

鈴木彩艶 写真:Getty Images

パリ五輪U23日本代表候補のベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属GK鈴木彩艶には、マンチェスター・ユナイテッドやジェノアなど複数クラブからの関心が報じられているが、ジェノア移籍の可能性は低いという。

欧州の移籍市場に精通しているイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は今月26日に「ジェノア所属GKホセフ・マルティノスは、インテル移籍で合意。移籍金、ボーナスあわせて1500万ユーロ(約25億8000万円)だ」とリポート。正守護神の退団がほぼ確実とみられるだけに、後釜確保が急務だ。

またイタリアメディア『ジェノヴァ・トゥデイ』によると、ジェノアはGKフィリッポ・テッラッチャーノ(フィオレンティーナ)の獲得が厳しいとみられる中、マルティノスの後釜候補としてGKドミニク・コタルスキ(PAOK)をトップターゲットに掲げている模様。クラブ幹部がUEFAヨーロッパカンファレンスリーグでのプレー経験を評価している一方、移籍金は900万ユーロ(約15億5000万円)にのぼる見込みだという。

一方、『ジェノヴァ・トゥデイ』は鈴木について「ジェノアは鈴木への関心がトーンダウン。交渉が複雑であるため、コタルスキら他の候補を上回る可能性は低い」とリポート。英メディア『スカイスポーツ』イタリア版は、STVVが移籍金1000万ユーロ(約16億9500万円)を要求している可能性を伝えているだけに、ジェノアは本命候補よりも高額である鈴木に興味を示していないとみられる。

なお、鈴木は浦和レッズ在籍時にマンチェスターUからオファーが届いたものの、出場機会の確保を優先してSTVVへ移籍。海外挑戦1年目から正守護神として活躍しているほか、パリ五輪U23日本代表でGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)とポジション争いを演じる可能性がある。

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