実験的なポップサウンドで知られたソフィーの遺作アルバムがリリース

実験的なポップ・アーティストのソフィーの遺作アルバムが、コラボレーターたちによって完成され、リリースされることになった。2021年1月、アテネでの転落事故により、34歳の若さで他界したソフィーのセルフタイトルのアルバムが、9月27日にリリースされる。

マドンナやチャーリー・XCXとも仕事をしたことで知られ、グラミー賞ノミネート経験を持つプロデューサー/DJのソフィーは早すぎる死を迎えるまで、「最も大切にしていた」仲間たちと2018年の『オイル・オブ・エヴリ・パールズ・アン・インサイズ』に続くこのアルバムに制作に取り組んでいたそうで、スタジオマネージャーのベニー・ロングを含む「彼女を最も身近に感じている人々によって愛情を込めて完成された」という。

ソフィーの遺族からの声明には「このプロジェクトを実現させるための第一歩を踏み出したとき、ソフィーがアルバムを構想を練るのを手伝ってくれた親しい友人たちに連絡を取りました」「私たちは、ソフィーが残してくれた音楽に安らぎを見出してきました。それは、ソフィーが永遠に世界の中心にありながらも、私たちが進むべき道を見つけようとする中で、本当に大切にしている贈り物なのです』と手紙を書いたのです」とあり、さらに「ソフィーは私生活を公に話すことはあまりなく、表現したいことをすべて音楽に込めることを好んでいました。彼女が最も愛したかたちでファンのみなさんとつながることができると信じ、彼女がリリースを望んでいた音楽を世界に発表することが当然だと感じるのです」「このアルバムは常にソフィーの音楽的な旅の物語を語ってきました。時代やジャンルを超えたスキルと創造的なビジョンの不協和音です」「彼女の独特な音世界は、リスナーに強い感情を呼び起こし、光と闇、ソフトとハード、そして最終的には喜びに満ちた自分自身への愛と自己受容へと、絶えず変化する風景を直感的に受け入れるよう促しています。音と素材の矛盾を強調したソフィーの作品は、純粋な聴覚に取って代わり、彼女が夢見た次元を作り出しているのです」「それは今さらに強い意味を持っています。神秘的な未知の世界から、ワイルドなクラブ世界を経て、多幸感に満ちた非物質性へと至る人生の物語を語っています」「ソフィーは自分のすべてを音楽に捧げました。彼女はいつでもここにいます」と書かれている。

このアルバムからは、キム・ペトラとBCキングダムをフィーチャリングした第1弾シングル『リーズン・ホワイ』がリリースされている。

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