木村拓哉、『グランメゾン・パリ』でパーマ後輩が話題も「コアが取れない」スターの座陥落寸前の正念場

木村拓哉(C)ピンズバNEWS

歌手で俳優の木村拓哉(51)が主演を務める映画『グランメゾン・パリ』(2024年冬公開予定)に、Aぇ!groupの正門良規(27)が出演することが明らかになり、多くのファンが沸騰している。

2019年10月クールに日曜劇場枠で放送された連続ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)は、料理のためならどんな犠牲もいとわない型破りなフランス料理のシェフ・尾花夏樹(木村)が、鈴木京香(56)演じるシェフ・早見倫子と出会い、周囲と衝突しながらも日本で三つ星レストラン「グランメゾン東京」を作り上げようと奮闘する姿を描いたドラマ。終了直後から続編を望む声が少なくなかった。

3月13日に『グランメゾン東京』の完全新作スペシャルドラマが今冬放送されることが決定。木村や鈴木をはじめ、スーシェフ・平古祥平役のKis-My-Ft2の玉森裕太(34)、相沢瓶人役の及川光博(54)、ギャルソン・京野陸太郎役の沢村一樹(56)が再集結する。

さらに6月7日には映画『グランメゾン・パリ』の公開も発表され、スペシャルドラマの前日譚としてフランス・パリを舞台に三つ星獲得に挑むことになる。

映画の新キャストとして、パティシエ役で人気K-POPグループ・2PMのオク・テギョン(35)が出演することが発表され、さらにグランメゾン・パリでコミ(見習い)として働く小暮佑役に正門が抜擢された。木村との共演はこれが初となる。

「グランメゾンプロジェクト」の公式X(旧ツイッター)に、アフロヘアのような強めのパーマをかけたクセ強めな正門のビジュアルが公開されると、

《正門くんなんか髪型クセある役多すぎない?》
《正門くんって役者の時は普通の髪型にはならないのか…?笑》
《おもってたよりもパーマで頭爆発してるww》

といった声が殺到した。

■『Believe』4月クール民放ドラマ最高視聴率も「業界的には不発」

芸能プロ関係者が話す。

「依然として旧ジャニーズ事務所、そして新会社のSTARTO ENTERTAINMENT所属のタレントには逆風が吹いています。NHKとテレビ東京はタレントの新規起用を“NG”としていますからね。

そんななか、『グランメゾン・パリ』では木村さんと正門さんの共演が実現する。もともと『グランメゾン東京』には玉森さんが出演していましたが、さらに正門さんも……まあ、どう見ても“バーター”にしか見えないですよね」

Aぇ!groupは5月15日にCDデビューしたばかり。STARTO社がいま最も売っていきたいグループであることは間違いないだろう。

「ただ、木村さんにとって本当の意味で負けられない作品になるであろう『グランメゾン・パリ』に後輩をバーター出演させる余裕があるのか、と言われていますね。先日、最終回を迎えたばかりの『Believ-君にかける橋-』(テレビ朝日系)も数字的には厳しい評価でしたからね」(前同)

木村の主演ドラマ『Believe』は「テレビ朝日開局65周年記念作品」と銘打たれ、主演クラスの豪華俳優陣が集結。6月20日に放送された最終回は世帯視聴率13.2%と、4月クールの民放ドラマ最高をマークした。

「天海祐希さん(56)や竹内涼真さん(31)の圧倒的な存在感と演技に木村さんがかすんでしまう、脚本がイマイチといった指摘もありましたし、最終回は盛り返しましたが第3話以降は世帯9%台と一桁だったんです。

それが最終回で13%台を記録して大きく報じられましたが……そもそも、今やテレビ各局は世帯視聴率を見ておらず、重視しているのは広告収入に直結する13~49歳のコア視聴率ですからね。そして『Believe』の最終回のコア視聴率は2.5%。それまでは1%台を推移していて、最終話のひとつ前の6月13日の第8話も1.7%でした。

最終回で盛り返したとも言えますが、コア2.5%は決して高い数字ではありません。最終回の裏で放送されていた『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系)のコアは3.6%で、『Believe』は『ケンミンSHOW』にずっと負けていたんです」(同)

■「スーパースター・キムタク」でもコア視聴率が取れない……

4月クールのドラマと比較すると、トップの人気を誇った長谷川博己(47)主演の日曜劇場『アンチヒーロー』の最終回(6月16日)のコア視聴率は3.8%で『Believe』は大きく水をあけられてしまった格好だ。

「4月クールの民放ドラマ最高視聴率と報じられていますが、それはいま重視されない世帯視聴率であり、それほど持ち上げられるものでもないんです。それどころか世帯視聴率は取れるものの、現在求められるコア視聴率は取れないことが明らかになり、業界的には木村さんのパワーダウンが露呈してしまったとも言えます。

木村さんも50代ですし、SMAPファンも同じように上の世代が多い。若年層にはなかなか刺さっていないというのが『Believe』で明確になった感じです。ただ、“スーパースターであってほしい”と願うファン、そして業界人も少なくない。“まだまだスター健在”をあらためて証明できるのが『グランメゾン』だと言われていますね」(前出の芸能プロ関係者)

19年に放送されたドラマ『グランメゾン東京』の話題性、注目度は抜群に高かった。

「フランスロケを含め、もう撮り終わっているでしょうし、あとはスペシャルドラマの放送と映画の公開に向けて番宣活動をやっていくことになるはずです。スペシャルドラマから勢いをつけて映画が公開されることになるようですが、木村さんにとってみればまさに“負けられない作品”ですよね。

それだけに、勝負の作品に事務所の後輩をバーターで使っている場合なのか……という状況だと。『グランメゾン・パリ』の結果が出なければ木村さんの評価はいよいよ下がってしまう。もちろん、木村さんもその点は重々理解しているでしょうから、番宣活動にはかなり気合いが入っているのではないでしょうか」(前同)

『グランメゾン東京』のスペシャルドラマと映画『グランメゾン・パリ』で、木村は“スーパースター健在”を見せつけられるだろうか。

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