by 編集部:塩谷公邦
2024年6月25日 発売
SEAL:528万円
SEAL AWD:605万円
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日本導入3車種目となるフラグシップセダン「シール」
BYD Auto Japanは6月25日、フラグシップセダン「シール(SEAL)」の発売に合わせて都内で発表会を実施した。
登壇したBYD Auto Japan代表取締役社長の東福寺厚樹氏は、BYDのBEV(バッテリ電気自動車)やハイブリッド車など、新エネルギー車の累計生産台数が2024年3月に累計700万台を超えたことや、2024年6月4日に発表された熱効率46.06%、2.9L/100km、航続距離2100kmを実現するという第5世代の最新型PHEV(プラグインハイブリッド)システム「DM-i」についてなど、直近のBYDの活動を紹介。
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続けて日本国内では、2023年1月にSUVのバッテリEVモデル「アットスリー(ATTO 3)」を、同9月にコンパクトバッテリEV「ドルフィン(DOLPHIN)」を発売し、2024年6月20日時点で累計受注台数が2500台を超えたと販売状況を報告。
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今回発売されるフラグシップセダンのシールも、ワールド・カー・アワード2023でトップ3に選ばれたほか、IFデザインを受賞するなど世界的に高い評価を得ていて、すでにグローバルで23万台以上を販売するなど「世界的な戦略モデルである」と言及した。
続けて、「日本のマーケットは一家に1台でマルチパーパスとなっていく過程で、おそらくミニバンやSUVが“使い勝手がいい”ということで主流となっていますが、やはりセダンの持つよさ、特に静粛性やトランクルームが独立しているとか、いろいろな意味で基本形のセダンは、いいモデルが出れば、また注目度も上がると期待しております」との考えを示した。
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さらに東福寺社長は、「勝算は未知数ですが、商品としては十分に戦える戦闘力の高いモデルを手に入れたと思っています。すでに“販売されたらすぐにでも購入したい”というユーザーが約100人、“試乗してから購入するか決めたい”というユーザーが約300人ほどいて、順調なスタートが切れています」と明かした。
国内の販売拠点について東福寺社長は、「当初から掲げている2025年までに100拠点の目標も、店舗によっては改装だったり、新築だったりと開業までにタイムラグがあるため、できる限り前倒しで進めて、2024年末までに90拠点を目指している。引き続きスピード感のある出店攻勢を加速するほか、1年に1車種以上の新型車を継続的に導入していく」と説明。
さらに、ブランド認知向上を目指して長澤まさみさんを起用したTVCMを4月から全国的にスタートさせたところ、直近のCM好感度ランキングで自動車部門2位を獲得したほか、来店ユーザーにアンケートをとったところ約3割からTVCMを見たとの回答があり「反響の大きさを実感している」とした。
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高い安全装備にさらに日本専用の安全装備も取り入れるこだわり
続いてBYD Auto Japan マーケティング部の遠藤友昭部長が登壇。「シールはBYDブランド全体の価値を引き上げるブランドシンボルであり、シールの発売をきっかけに日本でのブランドの立ち位置、EV市場全体の潮目を変えるモデルに育てていきたいと考えています」と説明。
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また、シールには「セーフティ(Safty)」「スポーティ(Sporty)」「コンフォート(Comfort)」という3つのハイライトがあり、スポーティさの象徴となるデザインは、欧州の自動車名門ブランドで活躍するヴォルフガング・エッガー氏が率いるデザインチームが担当していると紹介し、高級感とエレガンスとスポーティさを兼ね備えた内外装は、従来モデルと一線を画しているとした。
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さらにBYD独自のブレードバッテリについて遠藤氏は、「事故など外部からの強い衝撃や損傷があった場合でも、バッテリ内部の熱暴走が起こりにくいだけでなく、発火の危険性が極めて少ないリン酸鉄リチウムイオンバッテリを採用しています。寿命についても社内で実施した4500回の満充電テストもクリアしていて、これは急速充電を約12年間毎日行なった計算になる」とバッテリ性能と安全性の高さをアピール。
そのほかにも、後輪駆動モデルで640kmの航続距離を確保していることや、バッテリ温度管理システムをさらに最適化したことで、常に80kW以上の電気を受け入れられ、短時間でもたくさん充電できるなど、「ブレードバッテリはユーザーにとって極めて有益な高い安全性と経済性の双方を持ち合わせている」と説明した。
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4輪駆動モデルは、フロントとリアに異なるモーターを搭載し、日常使用ではリアの同期モーターを使って電費を抑えつつ、加速時などより大きな力が必要なときにはフロントの誘導モーターを作動させることで、力強い加速と爽快なドライビングを両立するほか、四輪駆動システム「iTAC」は0.022秒という素早さでタイヤの空転を検知でき、雪道やアイスバーンなどの滑りやすい路面でも安定した走りを実現するという。
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安全装備のハイライトについては、車内に人や生き物の存在があったとき、周囲にいる人やドライバーに異常を知らせ、危険を知らせる「幼児置き去り検知システム」や、日本独自の安全装備として、ペダルの踏み間違いを抑制する「誤発進抑制システム」を追加していると説明。遠藤氏は「欧州の新車評価プログラム“ユーロNCAP”の安全性評価で、最高評価となる5つ星を獲得しています」と安全性の高さを強調した。
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最後に遠藤氏は、「シールには、実際に見て、乗って、その進化を判断していただきたいと考えていて、“PERFECT or NOT?”と問いかけるコミュニケーションを6月11日からWeb上で開始しました。パッケージングに自信があるからこそ、まずは乗っていただきたい! そんな思いを込め、CMと合わせて6月から7月にかけて東京(原宿・渋谷)、名古屋、大阪、福岡にて、体験試乗キャラバンを実施いたします。また、順次拠点にも試乗車を配備して試乗できる体制を整えていきますので、ぜひご自身で一度試乗してみてください」と締めくくった。
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