佐賀のおにぎり 恵比寿でいかが? 元唐津在住・澤田さん出店 日本酒や茶も「縁結ぶ場所に」

佐賀県産の食材を使ったおにぎりなどを提供するバーを開いた澤田健太さん=東京・恵比寿

 佐賀県産のコメ、塩、ノリにこだわったおにぎりを提供するバーが東京・恵比寿に開店した。手がけるのは元広告代理店勤務で、唐津市に居住した経験がある澤田健太さん(50)。「佐賀の良いものを情報発信し、縁を結ぶ場所になれば」と意気込んでいる。

 東京出身の澤田さんは転勤で福岡に勤務した2019年から2年半、唐津市で暮らした。パドルを使ってこぐサーフィン「スタンドアップパドルボード(SUP)」など、「すっかり唐津の魅力にはまった」と澤田さん。食材の豊かさも気に入り、地元の東京で佐賀のファンを増やしたいと一念発起した。

 高層ビルの谷間にひっそりとたたずむ店の名前は「POTSUNTO(ぽつんと)」。おにぎりは、注文が入ってから炊飯釜を火にかけ、唐津市七山産の無農薬米を炊きあげる。加唐島産の塩をまぶしながら優しく握り、有明海産の焼きのりを巻けば完成。メニューには県内の日本酒やお茶のほか、梅干し、ブラウンチーズ、ビーフジャーキーなど、澤田さんが佐賀で出合った“隠れた逸品”も並ぶ。

 澤田さんは「お米が炊きあがる時間も楽しみながら、肩肘張らずに『佐賀にこんなのあるんだね』と話が弾む空間にしていきたい」と話す。(大橋諒)

 

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