EURO低調イングランドは「火種がない」 指揮官へ現地厳しい目「ラストゲームになるかも」

イングランド代表を率いるギャレス・サウスゲート監督【写真:ロイター】

サウスゲート監督への不満を報道

イングランド代表は欧州選手権(EURO)グループCで首位通過を決めたが、ここまでの試合内容が芳しくないことからファンもフラストレーションを溜めている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」も「イングランドには火を起こすための火種がない」と“スリー・ライオンズ”に対して厳しい視線を送っている。

イングランドは初戦のセルビア戦で勝利を収め、その後デンマークとスロベニアとは引き分けに終わった。試合内容には不満も残ったが、勝ち点5のグループC首位で決勝トーナメントへと駒を進めた。

しかし、イングランド代表サポーターはギャレス・サウスゲート監督のチームの戦いぶりには不満を募らせているようだ。首位通過を決めたスロベニア戦後にはブーイングが鳴り響き、指揮官に向かってスタンドからカップが投げ込まれる始末で、豊富なタレントを生かしきれていないとの批判が噴出している。

「スカイ・スポーツ」は「火種がなければ火は起こせない。だが、イングランドには火を起こすための火種がない」とここまで3試合でわずか2得点の代表チームの戦いぶりを表現。「(スロベニア戦では)わずかにパフォーマンスが改善されたかもしれないが、それも後半だけで、イングランドがEUROで初優勝するという確信を抱かせるほどではなかった」と不足感を指摘していた。

さらに同メディアは、決勝トーナメント1回戦がサウスゲート監督のラストマッチになる可能性すらあるのではと疑惑の目を向けていた。

「サウスゲートの今後はどうなるのか? 日曜日の試合がイングランド代表監督としての彼のラストゲームになるかもしれない。FA(イングランドサッカー協会)は彼の残留を望んでいたとしても、彼が長期的に続けるのは難しいだろう。土曜日には将来について聞かれることになるだろうが、彼は次の日の重要な試合に集中しなければならないと答えるだろう」

批判を浴び続けているサウスゲート監督はイングランド代表を悲願のタイトルへと導くことはできるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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