7月14日に日田祇園の集団顔見世 昨年に続き休日開催、観覧席を販売【大分県】

昨年の日田祇園「集団顔見世」。ちょうちんに明かりがともされ、山鉾が幻想的な姿を見せた=2023年7月16日夜、日田市のJR日田駅前

 【日田】日田市の夏の風物詩「日田祇園」(ユネスコ無形文化遺産)の魅力を伝える「集団顔見世(かおみせ)」が7月14日午後6時半から、市内元町の駅前広場で開かれる。例年は本祭の2日前に開催していたが、観光振興策として昨年から休日に移した。日田商工会議所などでつくる実行委員会は引き手を募り、観覧席を販売。伝統文化の継承と地域経済浮揚に力を入れている。

 集団顔見世は本祭(7月20、21日)を前に、市内の山鉾(やまぼこ)9基が一堂に会する観光行事。初の休日開催となった昨年は約1万6千人の観光客が訪れた。

 実行委は観光資源としての活用を目的に、試験的に桟敷席を設置。協賛企業に座ってもらったが、「桟敷席により一般客から山鉾が見えにくかった」との声もあり、今年は確保したスペースに椅子を並べる観覧席(150席・4千円)として初めて販売することにした。

 市観光協会によると、福岡、熊本両県の旅行会社などにPRしており、「休日開催のため宿泊と組み合わせて売り込みやすい」と手応えを感じている。

 実行委は「混雑が予想されるが、観覧席からは絢爛(けんらん)豪華な山鉾を正面からゆったり楽しめる。祇園をきっかけに、市内での宿泊や名所観光も満喫してほしい」と呼びかけている。

 観覧席は同協会で販売(売り切れ次第終了)している。問い合わせは同協会(0973.22.3184)。

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 日田祇園山鉾集団顔見世週末開催実行委員会は、集団顔見世と本祭での山鉾の引き手を募集している。中学生から50歳までの男性が対象。法被、帯、豆絞りは貸し出すが、白の短パンは持参してもらう。締め切りは6月28日。

 問い合わせは日田商工会議所(0973.22.3184)。

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